3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

ボルネオ紀行 5 ―リバーサファリとテングザル編―

2017-01-18 22:12:11 | 

前回の続き。

集合時間が来て、ボレボレツアーのガイドさんが迎えに来た。
イケメン。ツーブロックで若いおにいちゃん。俺よりも若いと思う。しかも優しそう。
マレーシアの若い男はこういう髪型している人多い。

これからカリアスという場所まで行く。
車で3時間
ここにはマングローブに囲まれた川が流れており、そのマングローブには野生のテングザルが生息している。
俺はこのテングザルを見るツアーを一番楽しみにしていた。

テングザル。
ボルネオ島の固有種。ボルネオ島にのみ生息している種なので、当然ここでしか見ることができない。
あの特徴的な姿は一度見たら忘れられないインパクトがある。

ひたすら移動。

旅番組とかって移動のところはカットされてるけど、旅行って移動がどれだけあるのかって思う。
イッテQの人たちとかもこうやってひたすら移動しまくってんだなと思う。

しかし、クリアスに向かう途中に、豪雨。
とてつもない強い雨が。遠くでは空がぴかぴか光っている。
これはやばい。

そういえばガイドが言っていた。
“ほとんどの場合でテングザルは見ることができる。ただ、あまりにも強い雨が降ってしまうとサルたちが奥に隠れてしまう”と。

今降っているのがまさにあまりに強い雨ではないのか。

今回はなんせ自然が相手だ。俺ができることは何もない。雨が少しでも弱まるのを祈るしかない。

到着したらボートの出発まで時間があり、なぜかティータイム。

俺はこういうところでいろいろな物に興味が行っちゃうから、落ち着いてお茶を飲むことができず、いつもそわそわふらふらしている。雨は弱まってきたが、まだ若干降っている。

そして出発の時間。
レインコートをかぶり小さなボートに乗り込む。

ボートはマングローブ林を突き進む。
この風を切って進んでいくのがマジで爽快。目の前に移っている光景は、よく旅番組で見るジャングルの奥地で見るような川そのもの。この時間は本当に楽しかったな。
まるで探検隊になったかのようだ。

そしてボートが走り出して5分も経たぬ内に、操縦しいてる現地の人が叫ぶ。


いた!!


とうとう本物の野生のテングザルを見ることができた。最初の一匹はかなり遠かったが、あの姿かたちは紛れもないテングザルだ。
というかなぜ俺はここまでテングザルにほれ込んでしまったのだろうか。

実は来るときは半ば諦めていた。あんなに強い雨が降ってしまったのでは、サルたちは皆奥に避難してしまうだろうな…
ちょっとダメかな…と思っていた。

しかしそんな考えは杞憂に終わった。

優に50匹は見つけることができた。
なんとガイドが言うにも、今日はたくさん見れますね、とのこと。

ボートはガンガンマングローブ林の浅瀬に突っ込み、テングザルたちが群れるベストスポットに突っ込んでいく。

多いときなんか一本の木に、5,6匹いるなんてことも。
こんなに見れるものなのかと感動。
写真だけでは飽き足らず、ムービーまで撮った。

しかし、心残りと言えば俺がi-phoneしか持って行かなかったことだろう。
遠くからとる分にはまあいいんだけど、やっぱりズームすると画率がひどいものだ。
何とか頑張って写メでベストショットを狙い続けたが、やっぱり画像が粗い。一眼レフと望遠レンズを持って行くべきだった。

まぁ、あれだけ見れれば大満足である。

このリバーサファリの時間が今回のボルネオ島の旅で一番楽しかった。そして一番印象に残っている。

見れてよかったよ。ちょうど雨も小降りになったところ。

もしボルネオ島で何かアクティビティをお考えの方がいるのなら、俺はぜひこのクリアス・リバーサファリをお奨めしたい。

リバークルーズを終え、船着き場に戻ってきた。
この辺りから雨がざんざん降ってくる。

ここで夕飯。マレーシア料理のブッフェ。
やっぱりナンプラー&ニンニク炒め味なんだけど、おいしいわ。
特にフォー?ビーフン?みたいなのをスープに入れて食べるやつがあってこれが絶品だった。
欲張って3杯もいってしまった。

ディナーが終わっても雨は止まず。
奥さんが雨やまないかなー…とずっと心配している。

実はこの後、先ほどまでテングザルを見ていた川に再び真っ暗な中飛び出し、今度は闇夜に浮かぶ野生のホタルを見に行くのだ。
で、奥さんはこのホタルを非常に楽しみにしていた。ボレボレツアーの冊子を見て、ホタル観賞ツアーというのがあり、これに申し込みたいと言っていたほどだ。実はこのリバーサファリは夜にホタルもついてるよと伝えると喜んでいた。

しかし、やはり雨が強いと光も弱くなってしまう。

結局雨は止まず、時間がきてボートへ。先ほどのレインコートを被って川へ。

本当に真っ暗。

あの真っ暗な中ボートが進んでいくのはちょっと怖かった。まじで闇だからね。


そして肝心のホタルは…

これまた普通に見れた。
いや、どうなんだろう… 俺は結構見れたと思うのだが、絶好調の日はもっとすごいのだろうか。

まるで点灯しているイルミネーションのようだった。クリスマスツリーを見ているかのよう。

ボートの方にも普通に飛んできて、手に乗っかってくる奴までいる。
そして手の上で淡く輝く。

これは前もってガイドに言われたのだが、ホタルは写真にとってもほとんど映らないよ、と。

しかし、ほんのちょっとは映るんじゃないかと期待して写真を撮った。
テングザルと同じく、ムービーも撮った。

しかし、後から見直してみると、写真のアーカイブにはまさに真っ黒な画像が20枚ほど並んでいるだけであった。
あとで見たら、なにこれってなるやつね。

まあ、ホタルは肉眼で見るもんだね。
写真に撮るには一眼レフと望遠レンズ、さらに三脚も必要になる。

テングザルに引き続き、ホタルも見ることができて良かった。
ちなみに、ホタルの群れを発見すると、ボートのスタッフが一度懐中電灯でそいつらに光を動かしながら当て続け、そして光を一気に消す。
すると、一斉にホタルがひかりだし、まさにクリスマスツリーのようにきらきらと光る。
しかし、これはのちに調べたのだが、求愛による発光ではなく、外部の光に対しての威嚇の発光らしい。
ロマンティックもあったもんじゃない。

まあ、そんなこんなでカリアス・リバーサファリは終了。
俺はテングザルに会えたこのツアーが気に入ってしまったので、最後に入り口の看板の前で記念撮影。

こっからまた怒涛の移動だ。

3時間車に乗りっぱなし。ひたすら音楽を聴いていた。

帰ってきたらまたホテルのバーでビール。
今回は4本ではなく、一本ずつにした。

さて、明日はボルネオ島最終日だ。

ボルネオ紀行 4 ―コタキナバル街歩き編―

2017-01-18 21:31:49 | 
20161229

ボルネオ島2日目。

この日はボルネオ島で一番印象深い日となった。

昨日世界遺産キナバル国立公園のジャングルを散策し、マレーシア料理に舌鼓を打ち、ビールで一日を締めくくった。
そして何よりこの日はずっと睡眠不足の中、午後からのツアーのためゆっくりと寝れるのが非常にうれしい。

8時ごろまでゆっくりと寝て、ホテルで朝ご飯。昨日とほとんど同じメニューだが、味付けは非常に美味。

ボルネオ島に来たということで、ツアーが中心になることは最初から予想していたのだが、せっかくコタキナバルに来たのだから、街歩きもしてみたいところだ。午後からのツアーでぽっかりと空いたこの時間がまさに街歩きに適当な時間だ。

朝ご飯を食べ終え、準備をしてコタキナバルの町に繰り出した。

まずは地球の歩き方に載っていたお土産屋、ガヤ・スーベニアセンターへと向かう。
グーグルマップが変なところを指し、結構迷ったが、徒歩5分ほどで着くことができた。
しかし実際に中に入ってみると想像していたものと全く異なり、すぐ後にする。
なんか中国色が強すぎて… マレーシアってああいう感じなのだろうか。
アルファベットよりも漢字の方が多かった。

そしてなぜか中国色が強い店は総じてドリアンを推していた。
店の中はもとより、町の中にもドリアンの香りが漂っている。
あの暑すぎる空の下にドリアンのにおい。

試食でドリアンキャンディーを食べてみたが、俺はドリアンは苦手のようだ。

すぐに目的を失い、ホテホテと地図を片手に面白そうな所を見つけながら町を歩く。

そもそもコタキナバルの町は大きくなく、南北に2キロメートル広がっているらしい。
徒歩でも十分回れると書いてあったが、実際に歩いてみると、暑いのと人が多いので結構時間がかかる。

まずはフィッシュマーケットに行ってみる。
明らかにこの辺だという場所は閑散としており、軒並み終わってしまっていた。

そのままフィッシュマーケットを通り過ぎ、そのまま道に沿って歩き、セントラルマーケットへ。

ここは面白かった。まぁ何も買わなかったけど、超地元の色が濃くて、見ているだけで非常に面白い。
地元の人の生活感を見ているのも面白かったし、何より並べてある見たこともない食材を眺めているだけで楽しめる。
なんというか、まさにこれがアジアのマーケットって感じ。

そしてそのまま道なりに歩いていくと、今度はハンディークラフトマーケットという工芸品の市へ。
この辺りは実際に店の前にずらりと織り機を並べてあり、実際に織っている。
ここの密集したごちゃっとした雰囲気はカンボジアの闇市を彷彿とさせ、面白そうだから入ってみた。
似たような商品だが、所狭しと並べられ、我々が買いたいようなチープな感じの(それがいいんだ)お土産も多数。
ここはちょっとゆっくり冷やかしたいなと思う。そして三日目また来るんだけど。

時間はまだ11時。ナイトマーケットの場所を確認して来た道を戻る。
先ほどのフィッシュマーケットを通り過ぎると広場になっており、ここからは海が臨め、ガヤ島などの近郊の島を見ることができる。
逆を見ればコタキナバルの町のシンボル(?)ブルーマーリンの像。

帰りにセブンイレブンでカップラーメンを購入。
ホットポットというネスレが出しているカップラーメン。
奥さんと二人で、トムヤムクン味とアサムサム何とか味。後者はよくわからなかったが、入っている具材を見ると美味しそうだ。

マレーシアのコンビニにも熱湯ポットが設置されている。
店員にフォークをくれと頼むが、なんと中に入っているとのこと。すごい。

お湯を入れたカップラーメンを持ちながらホテルまで歩く。

トムヤムクン味は流石の味。辛いけどマジでうまい。
そして恐る恐る食べたアサムアサム何とかもうまい。これが昼飯だ。

そして集合の2時まではまだ時間があったで、3日目のツアーの予約をした。
そこまで大きな町ではないし、今日の午前中にある程度回ったため、3日目はもう1個ツアーを入れることにした。
ボレボレツアーに電話して予約。前日だったがすんなりと予約は取れた。

少し休み、残りの時間はシャワーを浴びて、ポストカードを書いて過ごす。

うーん、リバーサファリ書きたいんだけど長くなったのでここで一回切ります。