3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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真夏の冬 1 ―カンボジア入国―

2012-12-26 01:14:07 | 
20121226

今年で年末を海外で過ごすのは3年目になった。

2年前はロンドンのバーでカウントダウンを行った。
去年はフィンランドはヘルシンキ、町中の人が集まる大聖堂前の広場でカウントダウンをした。

そして今年。年をまたぐことは出来なかったが、今年も年末を利用し、海外に行くことができた。
しかも念願の場所だ。旅好きの人間なら絶対に一度は行っておかないとならないと思う国であろう。

世界でももっとも有名な世界遺産のひとつを有する国。
そして日本人が最も行ってみたい世界遺産の上位3位にランクインする、アレを有する国。

26日は4時半に起きた。25日は普通に仕事だったため、睡眠はあまり取れず眠いことこの上ない。

前日にまた成田直通バスを予約していた。海外に行くときは本当にお世話になっている。
フライトの時間の2時間前には成田に到着していたかったが、早朝であるということと、ターミナルが第2ということで、2時間前ギリギリのバスを予約していた。

しかしバスは大幅に遅れた。1時間くらい遅れた。

空港で買うものもある。そして外貨両替もしていない。
大急ぎでチェックインして、両替して、買い物して、セキュリティー受けたら驚くほどスムーズにいって時間に困ることは全然なかった。
いつもどれほど無駄な時間を過ごしているのだろうか。

問題もなく飛行機は飛んだ。まずはトランジットのため、タイはバンコクへと向かう。
バンコクまでは6時間の旅。

いつも飛行機ではまったく寝れない人間だが、今回は3時間位は寝た。
昨日まで普通に仕事だったのがよかったのだと思う。疲労が神経質を上回った。

バンコク国際空港に到着してからが体力的に辛かった。
待たされた時間は2時間もなかったような気がするが、なんせ空港のトランジットの時間なんてなにもすることがない。
成田のように勝手がわかる空港ならいろいろ時間を潰すことができるかもしれないが、初めて来たタイのバンコクの空港は全く勝手がわからず、
トイレを探すだけでも一苦労した。

バンコクから目的地のシェムリアップまでは1時間のフライト。地理的にはシェムリアップのほうがバンコクより日本より近い。
この飛行機はあっという間だった。最後のほうに出てきた機内食べ終わったらもう着陸のサインが出いていた。

シェムリアップ空港に着く。まるでスコットランドのインヴァネスに到着した時のようだ。
空港は地平線が見えそうなだだっ広い空間で、ポツンと建物が一つ見える。これが空港。
もちろん、スロープが空港まで繋がっているのではなく、飛行機から降り、空港の建物まで歩く感じもインヴァネスに酷似している。
夜だったので真っ暗で、景色は何も見えなかったが、ただただ広大な雰囲気だけは伝わってきた。

VISAは日本で取得済みであった。カンボジア大使館より発行され、パスポートに貼り付けられたVISAを誇らしげに眺めたものだ。史上最強に無愛想な入国審査を通り過ぎ、正式にカンボジア王国に入国。

まず空港の玄関で圧倒される。
人、人、人…人の多さに圧倒された。
旅行客に地元の人たちが一斉に声をかけている。

そして、ライトを見ると、もうこれでもかってくらいの虫、虫、虫…
日本の比じゃないくらいの量の虫が飛び交っているではないか。

加えて、夜だというのに、何もせんでも汗が噴き出すほどの纏わりつくような熱気。

これぞ東南アジアって感じの熱気を感じる。これからの旅路が楽しみでならない。
沢木耕太郎の深夜特急で読んだことしかない東南アジアの熱を、到着して5分でビンビンに感じることができた。

ホテルまで送ってくれる人に会い、バスで移動。

ホテルまでは15分程度で到着。
ホテルでチェックインを済ませる。

部屋に行き、ようやくゆっくりすることができた。荷物を下ろすとどっと疲れが。

ここでバタンと寝てしまってもよかったのだが、寝るにはまだ惜しい時間である。

町の散策に飛び出す。

ホテルの外に出て道に出るや否や、俺を見たトゥクトゥク運転手たちが一斉に寄ってくる。
“オニイサン、トゥクトゥク、オニイサン~”

次から次へと。いちいち相手をしていたらとてもじゃないが時間がかかりすぎて歩くことができない。

その辺に転がって寝ている人、ひたすら声をかける人、呆然と座り込んで空を見つめる人。
路上に転がった生ごみ、ネズミや鳥の死骸。ビービーとやかましいバイクのクラクションの音。

人、人、人… 夜の9時だというのに本当に活気がある。熱がある。

まだ、カンボジアに来て数時間も経っていないため、免疫ができていなかったため少し興奮に交じって、ビビっていたところもあったが、
人々は本当に生きる力に満ち溢れていたように見えた。

いくつかの店を冷やかす。

店に入ると日本の営業丸出しの洋服屋の10倍は声かけてくる。
“オニイサン、ヤスイ、ティーシャツ、オニイサン、ナニホシイ~?”

一言も発していないのに、俺が日本人であることは一目瞭然なのだろう。
生きるために覚えたであろう日本語で必死に話しかけてくる。

カンボジアではクロコダイルの皮が有名なのだろうか。クロコダイルの剥製が数多く売られてきた。

この日の夜は体力的に疲れており、初日ということもありあまり免疫がなく、すぐに疲弊してしまった。

ホテルの前の大通りのスーパーに寄り、ビールを買ってホテルに戻った。

ドルで払った時にお釣りで、カンボジアの通貨であるリエルを手に入れることができて嬉しかった。

しかしその紙幣が紙幣として機能するのかというくらいボロボロで汚くて少し驚いた。

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