2014年12月5日、Gelas1927年「ミホコモデル」の楽器ケースを開けたところ、黒い部品がボディ上にある。
なんだろう?と思って楽器を見てみると弦がブリッジから外れてる!!
ボディの上にあった部品はブリッジの部品。Gelasの構造は「逆ヘの字」型でブリッジが弦を「抑える」構造となっています。
弦はボディと反対側に飛び出そうするわけですが、その力にブリッジが耐えられず今回の様なトラブル発生となりました。
(ちなみに通常のマンドリンは「ヘの字」型でブリッジに弦の張力がかからない構造となっていますが、楽器が弦に「引っ張られる」ためボディの変形が発生します。古い楽器ではボディの変形が多く見られます)
ある著名な演奏者も同じGelasを使っているのですが、ステージ上の「熱」の影響でブリッジが吹っ飛んだという話も聞いています。
分離したブリッジを見ると、一体型では構造的に無理だとしても、意外にチープにできているんだなと思います。
部屋の中で暖房を付けているので楽器の乾燥が著しいため、楽器ケース内で加湿アイテムを使っていましたが、しまうときは楽器が膨張するので弦巻をゆるめて保管していたのですが効果薄かったようです。
ブリッジに吹っ飛んだ部品を接着剤で補修しようかと考えましたが隙間が出来てしまうので諦めました。変にいじって修理利かなくなるのもまずいので。
修理のために楽器をお店に送ろうとも思いましたが、梱包・輸送時に変な故障を発生しかねないので次回の帰国時に持って行くことにします。
こういうときに予備楽器持っていて良かったと思いました。お店に預けているあの「楽器」を復活させようかな・・・。