自称・へっぽこブログ!!

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Louisville Orchestra, 「The Greatest 」

2017年11月14日 23時10分48秒 | クラシックコンサート
妻が書いたルイヴォ・オーケストラ演奏会の感想です。本人の承諾を得て掲載しています。


11月4日に行われたルイヴォ・オーケストラ演奏会は創立80周年を記念した演奏会でした。

アメリカ、そしてルイヴォに来ていなかったらこの初演に立ち会うことはできなかった。
ルイヴォ・オーケストラが誇る世界のボクサー、モハメド・アリの生涯を描いた作品をルイヴォ・オーケストラの演奏会で聴きに行った。90分にわたる超大作である。


当団体の指揮者でもあり、この作品の作曲者でもあるTeddy Abramsの類まれな才能に言葉が見つからなかった。この若き音楽家がルイヴォ・オーケストラの音楽を蘇らせたとまで言われているが、実に彼の存在なくしてはこの作品は生まれなかった。
ナレーションあり、オペラあり、ラップあり、オラトリオあり、ダンスやパフォーマンスあり、当時の政治家たちや彼に影響を与えた著名人の言葉、様々な要素を取り入れ、聴覚とともに視覚でも飽きさせなかった。言葉の壁があり、理解が難しかった私たちにもこれらは一助となった。
これはもはやクラシックというより、一種の現代音楽であろう。

Teddyいわく、ボクサー以上に成熟した人として進化したアリは世界のシンボルである。

彼の生涯を取り上げることは、プロボクサーとしての輝かしい栄光だけではなく、陰である、人種問題、社会問題、宗教問題、人権問題、戦争と平和を焦点を当てて考える必要がある。
ベトナム戦争の徴兵を拒否したことから世界チャンピオンとボクサーのライセンスを剥奪され、裁判で争い、結果的に有罪判決が却下された。
自分の栄光を捨ててまでも信念を貫き通したことは、当時にとってはかなり勇気のいることであっただろう。

彼の苦しい生い立ちから生涯を考えると、私たちの想像を遥かに超えるものがあったのだと思う。
英語の理解力不足で細部は分からなかったが、かなり大雑把には彼の生きた道を知ることができた。このような機会を得たことに本当に感謝したい。
アメリカの社会問題から目をそらさず余すところなく取り上げたTeddyの姿勢にも評価したい。

作品の最後にアリのセリフが印象的だった。
"If you want to fly high,remember me!"
どんな苦難にも屈せず、生き抜いた彼が私たちを鼓舞するような言葉として心に響いた。

いつものクラシックコンサートとはまた違う、忘れられない日となった。









レコード購入 (10/26)

2017年11月11日 07時05分27秒 |  レコード関連
いつもの定位置で中古(ジャンク、おつとめ品?!)クラシックレコードを8枚購入、税込合計$7.69。一枚1ドル切ってます。それは一枚だけなんと$.25のレコードが含まれていたからです!!

まずはアメリカオリジナルレーベルVOX。
全集以外でベートーヴェンの第九交響曲を入手したのは今回が初めて。一枚にまとめているので第三楽章がA/B面にまたがっています。指揮はヤッシャ・ホーレンシュタイン。VOXレーベルを買うとこの人の指揮が自然と多くなります。
舞曲集は安かったので。CDだったら買わないなぁ。いずれも1ドル。


次はピアノ曲。CDなら買わないであろうショパン「24の前奏曲集」(なんとなくショパンは苦手にしてます)。
左のイヌさんレコードは、アルフレッド・コルトーの演奏なので即確保しました。ジャケットが恐ろしいことになっていましたが、いつものように修復。これらも1ドル。


今度はモーツァルトと地元ルイヴォ・オーケストラのベートーヴェン第3ピアノ協奏曲。地元オケがメジャー曲を演奏したレコードは珍しい(現代曲が多い)。ジャケット裏の解説からルイヴォ地区を襲ったtornadoが関係しているように思えた(何かのイベントで70年代にtornadoが襲ったと読んだことがあります)。
これらも1ドル。


最後はVOXと同じくお得意様のコロンビア盤。
左のオーマンディ指揮レコードが、なんと最安値の$0.25、日本円だと30円ですよ。コロンビア盤(旧盤?)のジャケットデザインはCDには無い趣があって好きです。
右の幻想交響曲は最近、気になっている曲でして、今回、小澤さん指揮トロント響のレコードを見つけました。1ドル。