斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

第43回 東京モーターショー2013

2013年11月20日 22時11分55秒 | 長岡技術科学大学の広報
第43回 東京モーターショー2013 が開催されています。
ニュースでも東京モーターショーの話題で満載です。それだけ自動車、自動車産業は社会に影響を与えている証拠だと思います。

本学でも自動車関係の研究は盛んにおこなわれています。
たとえば、本学はダイハツ工業株式会社と 包括的研究協力に関する協定を締結していまして、今回の東京モーターショーでは共同研究の成果を公開しています。

ゼロエミッションといえば電気自動車です。日産自動車の電気自動車の急速充電器には、本学の技術が採用されています。日産のホームページに紹介されています。

電気自動車の航続距離はたとえばリーフでは満充電で200km余りです。ヒーターを使うとその分航続距離が短くなるので、思いっきり車内を暖めることが躊躇されます。そこで、ある人は、車内でファンヒーターをたけばいいのではないかということで、いろいろと考えている人もいますが、それだったら電気自動車に小型の燃料電池を取り付ければ、CO2の排出も抑制できるわけです。つまり、いきなり100%燃料電池といわなくても電気自動車とのハイブリッドでいけばハードルが低くなります。

燃料電池では水素を燃料に使います。100%燃料電池車だと水素タンクは70 MPa の超高圧タンクを車に搭載することになります。70 MPaというと700気圧。通常の水素ボンベ(赤)は150気圧です。研究室では150気圧の水素ボンベでもかなり慎重に取り扱いますが、その5倍近い圧力のタンクを車に乗せるのは、ちょっと(相当)怖いですね。

長岡技術科学大学は、水素吸蔵材料の研究で世界をリードしています。たとえばこちら。この材料を使うと、水素を材料に対して8質量%ほど吸うことができます。そのため、30気圧程度の圧力で700気圧のタンクに貯蔵できるほどの水素をためることができます。

いきなり車に乗せなくても、水素ステーションの水素貯蔵用の材料に使えば、水素ステーションの普及に貢献することができます。本学では、このようにゼロエミッションを目指す自動車開発の最先端で研究を進めています。

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北越高校の教員・保護者の皆様、ようこそ!

2013年11月20日 21時46分58秒 | 高専訪問記
本日、北越高校の教員・保護者の方々が見学に来られました。
このところ、ずっと小中高の児童・生徒の見学が続いていましたが、大人の見学も大歓迎です。

初めに大学紹介をした後、流体工学研究室を見学していただきました。
 

その後図書館を見学した後、学食で昼食を召し上がっていただきました。


最後に、テクノミュージアムや講義棟を見学していただき、終了となりました。

北越高校からは、10月にも2年生の生徒が見学に来てくれています。
ぜひご参考にしていただき、進路選択の参考にしていただけましたら幸いです。


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