斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

今の小中高では比重を習わない

2014年02月27日 19時58分10秒 | その他
今、小中高のいずれにおいても比重は習わないそうです。もちろん密度は習います。
工業の現場、医療の現場、いろいろなところで比重が使われているのに、その現場が「新人は比重を知らない」ということを知らないことに恐ろしさを感じます。私自身びっくりしました。「教育課程が変わったことをしっかり勉強していないお前が悪い」で済む単純な問題ではないと断言します。

昔、年寄の先生が都内を走る国電を省電といったり、郵政省を逓信省といったいして、おじいさんらしさを醸し出していました。わたくしが今、国電とか郵政省とか電電公社とかチャンネルをまわすとかいうと年寄が面白いことを言っていると思われるのでしょうね。

着衣泳の講義でもさんざん比重という言葉を使ってきましたが、もしかしたら若い受講生はぜんぜん理解できなかったということになりますね。因みに比重は温度4℃の真水の密度(1g/cm3)に対する密度の比で、1より大きければ真水に沈むし、小さければ浮くというたいへん簡単な数字です。0.98と言えば全体積の98%が水の中。

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