斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

流されて死んだのではない

2018年08月22日 12時27分45秒 | 水難・ういてまて
昔からよく新聞などでみます。

xxさんが溺れて、その後病院で死亡が確認された。現場は離岸流がよく発生する場所だという。

文章的には読者に妄想させる文章で、離岸流に流されて亡くなった、と勘違いさせます。元々離岸流に流れると死ぬのか?と疑問符が記者の頭によぎるのでこういう文章構築となります。

もちろん、溺死の主要因は窒息することであるから、口鼻が水面下となった時に死ぬわけです。だから流れで死んだのではなくて、呼吸ができなくて死んだのです。

離岸流の流されたって、足が立つような場所では早々呼吸に失敗しないし、浅いところに運ばれたら、歩いて戻れます。

要するに流されたって、呼吸を維持できればよいのです。

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