斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

銭函海岸の水難事故調査が始まりました

2018年08月24日 20時10分13秒 | 斎藤秀俊の着眼
水難学会では、一度に3人以上の犠牲者を出した水難について、事故調査委員会を現地に派遣して、事故調査を行っています。一度に複数人が犠牲になる水難には、かなりわかりやすい原因が見つかります。それを各方面の研究者が集まって、測定などを駆使してデータ収集、解析をおこない、その解答を探ります。

一昨年は、石狩海岸で4人の若者の命を奪った水難が発生し、昨年、その調査を行いました。
昨年は、小樽の銭函海岸で3人の高校生の命を奪った水難が発生し、今日からその事故調査が始まります。
私は残念ながら大学の用務のため出席できませんが、後方から事故調査委員会の支援を行っています。

水難と人間との歴史は有史以来のものですが、これまでこのような本格的な事故調査は行われていません。
小さな学会ですので、予算は限られており、ほとんど個人のポケットマネーで賄われています。
そういう中でも、ご遺族の心に少しでも寄り添えること、事故原因が特定されれば、それをういてまて教室に生かし、次の犠牲者をださないように啓蒙できること、このような形で社会に貢献できればと思います。


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