斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

静岡大生3名の水難事故に迫る 未来ある若者は、なぜ溺れたのか?

2019年09月04日 00時19分40秒 | 水難・ういてまて


水難事故調査に、あなたのクラウドファンディング参加をお待ちしています!

 平成30年8月23日に静岡市内の海岸で静岡大生3名が行方不明となり、その後発見されましたが、溺死でした。
 このような大きな事故でも、これまで原因調査はどこも行わず、「波にのまれた」程度で済まされてしまいます。実際、3人が亡くなった現場では、過去にも静岡大生が亡くなっていますが、原因調査されず、再び悲惨な事故が発生しました。
 水難学会では、事故調査委員を現地に派遣して、この8月下旬から、静岡大生3名が亡くなった原因調査を開始します。ぜひ、ご協力をお願いします。
現場の動画
事故当日の映像


★★水難学会事故調査への貢献やクラウドファンディング参加は次の通りです。★★

1.無料で貢献 次のURLですべての記事を読み、「参考になった」をそれぞれクリック。すぐにでもお願いします。
https://news.yahoo.co.jp/profile/author/saitohidetoshi/comments/

2.5,000円で参加 水難学会季刊誌「ういてまて」会報年4冊の送付


3.10,000円で参加
 季刊誌のほか、テレビ会議にご招待し、専門委員からの解説を差し上げます

4.30,000円で参加 上のリターンに加え、事故調査報告書(電子媒体)進呈

5.50,000円で参加 上のリターンに加え、事故の際の波の動きのシミュレーション動画、会報誌に寄付者お名前を掲載

6.200,000円で参加 上のリターンに加え、6月に開催の水難学会学術総会にご招待(旅費も進呈しますが、条件があります)

クラウドファンディングに参加いただける場合には、水難学会事務局にメールか電話で「事故調査に協力したい」とご連絡をください。
メールアドレス jimu@uitemate.jp
電話 070-4301-9862 (長野、横山)

クラウドファンディングで集まった資金は次に示す調査に使用させていただきます。
 ① 事故調査委員派遣旅費
 ② 測定・測量資機材レンタル・搬入費
 ③ 測定結果の解析・シミュレーション費
 ④ リターン経費

★★想定は何か、何を調査するか、何を得るか★★
① 現場下見結果(令和元年6月10日)に基づく想定
1)現場には砂浜浸食防止離岸堤があった。離岸堤から国道150号線までの砂浜は90 m程度、勾配は1/10程度で、比較的広い砂浜からなる。その砂浜の国道側に学生3人がいたものと思われる。
2)当日は、台風20号が接近中で次の現象により海水が砂浜をほぼ覆った。
 〇吸い上げ効果 気圧950 hPa程度の気圧により、60 cm程度の海面水位上昇があった
 〇吹き寄せ効果 台風接近に伴う強風により駿河湾口奥部へ海水塊が押し寄せた
 〇ウエーブセット 高波が砕波帯で砕け砂浜をかけ上げた
3)人は寄せては返す波によってさらわれることはない。事故調査委員会では、国道側にいた学生3人に後方から襲ってきた戻り流れによって直接海にもっていかれたのではないかと推測する。

② 何を調査するか
1)現場で捜索に当たった救助関係者からの現場の様子聴取。事故発生場所と時刻の特定。
2)海浜流および海底構造測量。
3)砂浜の構造測量。
4)ウエーブセットシミュレーション

③何を得るか
 事故発生当日のウエーブセットの状況を測量結果をもとにシミュレーションし、その解析結果から、「学生3人に後方から襲ってきた戻り流れによって直接海にもっていかれた」という推測を証明する。その結果を現場にて具体的な危険性として周知する。

◆◆事故発生時の波のシミュレーション動画は、ご寄付50,000円以上でご提供いたします。★★

参考

●事故の想定
静岡大生水難事故の事故発生想定図。3人の学生がほぼ後ろから襲ってきた戻り流れに流されたのではないか?これを確認するために、次に示す機器を用いて砂浜や海浜流を徹底的に調査します。


●調査使用機材1 UAV(無人航空機)を使用して事故発生現場を広範囲に撮影し海岸全体の地形や海浜流況等を把握します。更に汀線付近の波の砕波を定点観測したり、砂浜などに溯上する波の動態を広範囲に観測します。

●調査使用機材2 ADCP(超音波式流向流速計)水難事故現場に於ける流向流速または水深水温などを計測位置情報と共に収録する事が出来ます。海底の地形データを得ることができ、そのデータは波がどのようにして海岸に接近するかシミュレーションするのに使います。

●人手調査1 蛍光緑色の人体に無害で環境負荷の無い海面着色材(DYE MARKER)を流します。水難事故発生地点水域から流し、海浜流の流れる方向や速さを知る事ができます。

●人手調査2 深浅測量(汀線際・主に波打ち際近傍)砂浜と海底の高さを沖陸方向にて任意の間隔で計測し、その海浜の砂浜勾配と断面構造を知る事ができます。この測量方法は簡易ながら、超音波式や水圧式あるいは光電式の水深計測機器では計測誤差の大きくなる水中泡沫気泡の影響を受けないで現況を把握できる利点があります



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