斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

2016年12月08日 18時18分59秒 | 斎藤秀俊の着眼
鄭州のある河南省では、昔の土器、銅器、鉄器が出土しています。
それを河南省博物館に集めており、ここに行くと、紀元前4000年からの出土品を見ることができます。
もっとも有名な出土品は、鼎です。

鄭州の空港には大きなレプリカが飾ってあります。


元々は、3本脚だそうです。セラミックスの美しい3本脚の鼎を博物館で見ることができました。
それが銅器となり、鉄器となり、表面に美しい装飾が施されるようになっていきます。そこまで3000年から4000年くらいかかっているんですね。

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MIT、カーボンナノチューブ内部で100℃超の水が凍結する現象を発見

2016年12月07日 18時59分22秒 | 斎藤秀俊の着眼
というタイトルの日本語の解説が掲載されました。

やっと世界がこの現象について、少しずつ理解し、動き出したように感じます。
私の研究室では、ナノポーラスカーボンという、カーボンナノチューブが1次元構造であるとすれば、2次元構造のナノ空間における水や水素の挙動を解析しています。

カーボンナノチューブで、100℃以上でも凍結しているというのであれば、ナノポーラスカーボンの2次元平面空間に閉じ込められた水は、通常の水の密度である、おおよそ1 g/m3よりも高い可能性があります。だから、想定よりも多くの水分子を閉じ込めることができます。実験結果より、1gのナノポーラスカーボンに2 g以上の水を閉じ込めることができます。

さらに、このような高性能な分子吸着特性を示すカーボンは、水素も多く吸蔵します。私の研究室で開発しているナノポーラスカーボンでは、30気圧程度の圧力で、700気圧の水素ボンベに充填するような水素を吸蔵することができます。これも、水素がナノポーラスカーボンの2次元平面空間に閉じ込められた時に、高密度であるためです。

ただ、ナノポーラスカーボンの2次元平面空間に分子が高密度で貯蔵されること自体がなかなか信用していただけません。今回のMITの発表を機会に、私の研究室の研究成果にも注目が集まればいいなあ、と思っています。

ちなみにMITはマサチューセッツ工科大学です。

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韓国の皆さん、ぜひういてまてを習いましょう。

2016年12月06日 21時07分54秒 | 水難・ういてまて
2015/11/18 朝鮮日報
先進国を参考「生存水泳」授業、韓国の全小学校で実施へ

ちょうどこの年の8月にKBSの取材を受けました。オリンピックを目指すのではなく、自分の命を守るためだそうです。
それなら、なおさらういてまてですね。

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中国科学院宁波材料技術及工程研究所

2016年12月02日 19時08分46秒 | 学校.学会訪問記
中国科学院宁波材料技術及工程研究所にお邪魔しました。
同所の汪爱英先生に招かれて、研究所の皆さんに研究講演を行いました。

タイトルは
Diamond-like carbon and its classification
でした。

中国でもDLCの工業応用は盛んですが、大学や研究所でしっかりとグループを組んで組織的に研究ができていないということで、今回はその種まきになればという気持ちで、おうかがいした次第です。

中国科学院宁波材料技術及工程研究所です。中国科学院は、中国で最も権威のある科学技術推進機関です。



宁波はNingbo ニンボーと読みます。
入り口には、講演のポスターが掲示されていました。


講演中の様子です。


汪爱英先生(一番左)と一緒に記念撮影です。


夕食のときにいただいた氷菜です。日本ではあまり見かけないサラダですが、葉がシャキシャキしてしかも繊維質が口の中に残らない、不思議な葉っぱです。美味しくいただきました。これ、日本でもはやるといいな。


宁波から、次は鄭州に向かいます。
乗車の高速鉄道です。鄭州まで6時間かかります。


向こうのホームには同じく鄭州行の列車がとまっていました。あっちはその3倍くらいの時間がかかるそうです。

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