木・うんちく

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231 .楽天の送料無料のトラブルの後ろに隠れている大きな問題点

2020-02-18 16:43:02 | ウッドデッキ
楽天の送料無料について、店舗と楽天側とでもめています。
あまり一般には報道されていないようですが、一番大きな問題が表には出てきていません。

一番大きな問題は、楽天が自社の都合でシステムをころころ変更し、
店舗側は、そのシステム変更に多大のエネルギーと費用がかかり、
楽天の横暴とも言える強引さに、店舗側が嫌気をさしてきたと言うことです。

このころころと変わるシステムが店舗側にとってメリットのあるものであれば、
店舗も納得して費用がかかっても、手間がかかってもついていくでしょうが、
実際には店舗側にはデメリットばかりが発生し、
それでいて利用料金だけが値上げされていくと言うのが問題で、
さらに、これらの問題点なり楽天のミスなりを聞くような目安箱的なものを形の上だけ設置して、
実際はその返事をまともにしないと言う楽天側の態度に、
20%近くの高額な利用料を結果的に支払っている店舗側のこれまでの不満が一挙に噴き出したと言うところでしょう。

昔、パナソニックが松下電器と言う名前の時代に、全国の代理店を集めて会議をした時に、
代理店から不満が噴出し、最初は代理店側の努力不足と言う対応をしていたものが、
松下幸之助は代理店の話をよくよく聞いて内容を分析した結果、
これら問題点の多くは松下電器側の問題点であると認め、
大幅な改善策を取り、
松下電器の大きな分岐点になった有名な熱海会談と言うものがありました。

今回の騒動も三木谷社長にとっては楽天の熱海会談なんだろうと思います。
ただ、松下幸之助は代理店の声に真摯に耳を傾けましたが、
三木谷社長の場合は、店舗のオーナーを集めた会議では、
質疑応答はなしで、ご自分の考えだけを説明されたと言う記事を新聞で読みました。
実態を知ろうとする経営者とそうでない経営者との違いが明確に表れていますが、
「松下幸之助のようなやり方では、今の動きの速いネットの世界では生きていけない。」
と言う考えもあるのかもしれません。
しかし、店舗側の不満がより大きくなる要因になっているのも事実です。

※先日、辛坊治郎さんが司会をしている深層ニュースで、
楽天の「罰金制度」のことも取り上げられていましたが、一般常識的には大したことのないミスや契約違反(お客様の振り込みの口座を自社の取引銀行に誘導した)で、契約を盾に数百万円の罰金を科すようなことをやめて欲しいと楽天ユニオンの代表者が問題提議をしていました。

第三者的に考えると、店舗が完全に順守することが難しいような多くの細かい規則を作り、
それを店舗が一部でも守らなかった時は多額の罰金を取ると言うような施策は、店舗を支配下に置くと言うことでは有効な方法かもしれません。
しかし、このような他人の不幸は自分の幸せのような方策は商売の哲学としてはどうかと思うところはあります。
ユニオンの代表者が「楽天と店舗が共に繁栄していくようになりたい。」と言っていたのは、まさにこのことだろうと思います。
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