博物館の展示場を入ってすぐのところに、
モスキートは第二次大戦中最優秀だったアメリカの戦闘機ムスタングの横に展示していました。
外観からは木製とは分かりませんが、これが我々木材業者でも信じられないことに全木製なのです。
作ったメーカーの名前はデ・ハビランド社。
「風と共に去りぬ」のメラニー役のオリビア・デ・ハビランドの親戚の会社です。
世界で初めてジェット旅客機のコメットを作った会社でもあります。
当時さすがにイギリス空軍も木製なんて時代錯誤もはなはだしいと、
採用する気がありませんでしたが、
デハビランド社が独断で開発して、空軍に認めさせたと言う経緯があります。
軽くてスピードが速く、爆撃機でありながら戦闘機のような軽快な操縦性
(実際、爆撃機だけでなく夜間戦闘機や偵察機にも使われました)。
防御する火器を搭載していないにもかかわらずドイツの戦闘機がおいつけないスピードのために、
無事に帰還できる生還率がイギリスの爆撃機の中では一番高くて、
各航空隊からひっぱりだこになったと言うイギリスならではの戦闘爆撃機です。
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