パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

乳がん 術後から7年目

2022-07-17 14:39:24 | 乳がん

久しぶり(1年半ぶり)にblogを更新する。

このブログの名前は最初パソコン苦手日記だったが、現在はパソコン上達日記となっている。苦手日記の時は、色々とPCの勉強していたが今は、勉強していない。でも毎日仕事でパソコンを使っている。そう、私は進化した。ただ誰でも出来るパソコン仕事を任されたレベルなので、たいしたことはない。会社のパソコンは、前任者が作成した書式や法則を読み解き、自分ようにうまく仕様変更させることが大事かと思う。人の作成した表や、規則や数式は分かりづらいけれど、基本がわかっていればここを読み解くことが出来る。自分用に仕様を変更させるまで、しばらく我慢して信用の実績を確実に積み上げるのも大事ですが。

今はあらゆることがやる気さえあれば、自分でネットで検索して調べられる。上達しようという気持ちがあれば、誰でも出来るもの。パソコン作業だとまぁ最先端を走る方達はエクセルも使わないだろうな。自分でエクセルを使わず、クラウドとかにやってもらう?感じ。簡単な入力作業は、人の手ではなく、ロボットがやってくれる時代。

 


パソコン仕事は乳がん治療後の仕事復帰における、会社の優しい取り計らい…ではなく、たまたま結果的にそうなっただけだ。

仕事そのものも、一日中ではなくて、2~3時間くらいじゃないかな。その他の時間は、肉体労働他色んなタスクをこなしている。

2015年の4月に乳がんステージⅡbの診断を受け、右全摘放射能治療、抗がん剤半年治療、仕事復帰は1年後で今年でもう6年を過ぎた。色々あったけれど、メンタル強くなったと思う。普通ならメンタルやられてるんじゃないかなと思うことも、たくさんあったけど、かいくぐってきた。

支えてくれた、たくさんの人達に感謝の気持ちでいっぱい…。

 

治療直後は、5年先が遠く感じたし、ネットで乳がんを治療して5年後の生活がどうなっているか探しても見つからなかった。多分、その普通に戻ったのであまり記録が書かれないということなのかなぁと今になって思う。あと忙しいとか。

働くのは、生活費を自分で稼ぐためだけど、乳がんの場合この治療費が結構かかるせいもある。一年に10万くらいは必要。よくがん治療後も働ける社会というが、このあたりに現実的な理由がある。高額な医療費の問題。

7年前の暮らしと比べて見ても、お給料は上がらないけど(むしろ治療で休んでいてた時期はダダ下がり)物価はすさまじく上がっている。今日もスーパーでため息が出たほどです。乳がんにかかって手術もして幸い再発もしていないけれど、毎月の治療費に頭を悩ませる方も多いだろう、しかも長い… ことを思うと、働けるチャンスがあるなら、その人のペースで働いた方がいいかもしれない。私はペースとか関係なくガンガン仕事してて、乳がん前よりタスク増えて大変だけど。楽しい時も結構あるからやっていける。

仕事から離れて病院に通い、また職場に戻った時の安心感、ホーム感というのは独特。自宅に帰るのとは違う、自分の場所があるという安心感。毎日毎日同じことを繰り返すようだけど、そこにある悲喜こもごもも何だか愛おしくなる。

 

 

 

 

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抗がん剤治療中は働かなきゃいけないのか?

2019-09-18 22:10:31 | 乳がん

ドラマ評を続けて書いたら更新数が上がってるので、気を良くした私は今日も書いてみようと思う(そう思って書くと伸びないもの)

何を書こうかなと思ったけど、乳がん治療中のこと。私は抗がん剤半年コースだったけれど、この抗がん剤を受ける際に色んな話を医師看護師から聞く。で、いちばん困ったのが、働きながら抗がん剤治療を受けられないかと言われたこと。医師は傷病手当に必要な診断書は出すことが出来るのだが、働けるなら働いて欲しい的な感じで。

ええっみたいな感じで。あまりに説得されるので驚いた、そのSNSでもよく抗がん剤治療しながら働いている人を紹介しているし、それは悪いことではないと思うけれど・・・その抗がん剤を受けながら働ける環境かどうかをまず聞いて欲しいんだけど。人それぞれ働く環境も内容も違うのに、(私の場合は肉体労働)本当に簡単に言ってくれるなぁと思った。肉体労働ではなく、座って出来る仕事で身体に負担のかからない仕事をするというと、簡単に思えるけど、実際私が職場の長なら、休んで欲しいと思うだろう。そんな都合よく会社が個人のために動いてくれないし、これが現実。私は結局悩んだけれど傷病手当を頂いた、それは休めるうちは休んだほうがいいと思ったので。それに抗がん剤を受ける(リンパも切除している)という未知な体で、以前と同じ肉体労働をするなんて、無謀もいいとこじゃないか。

抗がん剤を治療して働いている人は自分の意志で働いて欲しい。私のように医師や看護師から薦められてという形でも、私個人に「働きたい」という気持ちがあれば別だが、仕事も今後どう変わるか分からない続けられるかどうか、復帰も出来ないかもしれないと絶望や不安を感じているのに、抗がん剤治療中でも働けますから、働いてみませんか?と何故言えるのか。医師や看護師はなかなか患者一人一人の立場になれないものだし、この一件で私はそのがん患者を扱うマニュアル的なものも信じないと決めた。治療技術は信じるけれどその他のものは、何でも当てにならないなと痛感する。

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コード番号K872-3 4730点の手術

2019-01-12 10:12:44 | 乳がん

昨日は日帰り手術。乳がん患者は術後も、様々な症状を受け入れなくてはならない。それは一つにホルモン剤を飲んでいる場合。このホルモン剤は乳がんの進行を止める反面、子宮にワルさをするかもしれない副作用をもつ。したがって、乳がん患者は定期的に婦人科を検診し異常がないか検査をする。

タイトルにあるこの手術の正式名称は「子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術」

乳がん患者に限らず、内膜ポリープ(良性)と診断され場合によっては、もう大きくならないため切除しないケースもあるかと思う。何かの症状がある場合、例えば不正出血が続くとか、年齢にもよってこの手術をすることになる。

この手術を受けた友人から感想を聞くと・・・「陣痛より痛かった(叫んだ)」との返事が・・・。(>_<)(>_<)(>_<)

そもそも子宮細診の検査も、かなり痛い。だから痛いのは覚悟していたが、陣痛と違い時間は10分ほどで終わると説明に書いてある。前回の問診の時、美人医師が「これまでの検査をされたなら、麻酔なしで我慢出来るでしょう。5分程度であっという間に終わってしまいますからね。この手術を得意とされるドクターがいますから、そちらの先生にお任せしますね」と言われたが、友人の言葉もあり一応覚悟していた。

得意とされるドクターも、超美人な女医さん。この病院は美人じゃないと女医が出来ないのか?と思うくらいのモデルのような美人で、私はまずそのことに驚いた。説明も手際良く、さぁ手術・・・。

ところが・・・想像を絶する痛さに私は意識が朦朧として泣きだしたくなった、というのも、これは後で聞かされた話だが、乳がん患者のポリープの場合、固いしこりが多くて普通の患者さんと違いサッと切除出来ないケースがありその場合器具を変えたりして色々工夫してやる。私もこの固いしこりで、かなり細長くあったため、少しずつ切除していったみたい。途中で看護師がどこからか飛んできて血圧を測りながら私を励ましてくれた、でもなかなか終わらない、私の苦しむ様子を見て麻酔をしましょうか?となり、途中で麻酔をした。(この手術は一般的に麻酔なし)時間にすると20分以上あったと思う。麻酔をしたら楽になったみたいな感じはなくて、痛みと気持ち悪さはそのまま。なかなか奥のしこりがとれなかったようだが、それを残す形で終了みたいになった時、やっとてこずっていたしこりがとれた・・・。卒倒寸前の手術を我慢した甲斐があった。先生も、細長いので、これをエコーで映したときに子宮内膜として今まで見ていたんでしょうと説明されたが。私は痛みで朦朧としていた(笑)

この時の痛みは生理痛を10倍痛くした感じ。終わっても、もちろん立ち上がれない、血圧が回復するまでそのままの姿勢で着替えも出来ず、少ししてから車椅子で別室で移動して1時間横になっていた。この際も、激しい腹痛はおさまらない、看護師に座薬を打ちますか?と聞かれたが、ロキソニンを持っていたのでこれを飲んで横になった。ウトウトとして1時間くらいしたら、やっと痛みが落ち着いて女医さんと話すことが出来た。

このブログを読んでいる方は乳がん患者さんもいらっしゃるので、あえて辛い体験を書いてみた。ちなみに料金は2万円ほど。日帰り手術の医療保険に入っていれば保険もおります。アドバイスとしては、

1痛かったら麻酔打ってもらって下さい 2ロキソニンを持っているといいです 3帰りはタクシーで帰られるか誰かに送ってもらったほうがいい時もあります。私は自分で車を運転して行きましたが慎重に越したことありません。 4乳がん患者さんは、このポリープになりやすいので特に若い方気を付けて下さい。5手術は簡単で翌日から働けますと医師がいっても、腹痛が残るときありますから、スケジュールは余裕もったほうがいいですよ

あの痛みは生涯忘れないと思う、それくらい強烈だった。これからの人生で痛い検査あっても(大腸や胃カメラ)あれを思い出せば何てことないかもしれない。手術を受けながら、一体私が何の罪を犯したのかと自分の運命を呪ったぐらい痛かった。

仕方ないので(何が仕方ないのか?)保険が降りることに気を良くした私は関西に遊びに行く計画を早速たてた。老後を考えると無駄遣いも出来ないのだが人生何があるかもわからないので行けるうちに行っておく。

3連休前に手術して良かった、しばらく安静にしてダラダラ過ごしまた月曜から働きたい。

 

 

 

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MRはビクビク検査

2018-11-22 10:40:31 | 乳がん

会社を休んでMR検査の結果を聞きに行く。MRはクリアしたけれど、子宮内膜ポリープのため再検査→手術決定というスケジュールになった。手術は今は医学が進んだため、日帰りで手術出来るのだが、12月は連勤残業続きのため、1月にしてもらった。この子宮内膜ポリープは以前は2泊3日入院で5万円ほどかかったけれど、今は身体に負担少なく終わるというので医学の進歩はありがたいなぁと思った。

と思ったのだが、結局また来年も病院通いが続くわけで、今の気分としてはいつもの検査をクリアした時より釈然としない感じ、むしろ疲れた・・・みたいな。

乳がん患者なので、毎年1年に一度大きな検査をうけるが、今年はそれ以外にも肺のレントゲン検査で引っかかったり、婦人科系が良くなかったりと、乳がん以外にビクビク検査(CTやMR)を2回もしてしまった。ビクビク検査というのは、ガンがどうか調べる検査の総称で私が勝手に呼んでいる。1年を通して4か月に1回はビクビクしているわけ。4か月のうち検査決定→検査→検査終了→結果まではおおよそ1か月最低かかるのでビクビク月が最低3か月半から4か月もあったということになる。疲れるの当たり前。

ビクビク検査は検査前から、「もしダメだったらどうしょう」と大変不安な心理状態に陥る。私は逆にハイテンションで過ごして、検査を受ける。受けて結果を待つまでのビクビクは言葉に出来ないのだが、不安を口に出しても仕方ないので同僚の相棒以外には黙っている。相棒も私と同じビクビク検査を受ける身体なので、彼女の励ましの一言「大丈夫に決まっとる」はとても勇気づけられるし嬉しい、私も相棒がビクビク検査を受けるときはやっぱろ同じように励ますのだ。会社には色んな人が働いている。シングルマザーもいるし、障害をもったお子さんを育てながら働く方、みんな一生懸命やっているのでそういう姿に逆に励まされる。会社では少しでもみんなが楽になるといいなと仕事をするので、ビクビクもまぎれるのだが、帰宅すると疲れが身体にべったり張り付いていてそのせいか何だが悲観的になるのだ。それでも悲観的にならないように趣味を追求したり、リラックスしてなるだけ過ごすようにしているのだけれど。

まぁとりあえず安心したので今日はこれからどうしょうかな。

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民間療法と標準治療について思うこと

2018-09-04 21:37:09 | 乳がん

台風接近のため、会社は急遽半ドン 慌ただしく仕事を済ませましたが
帰ることが出来て安心しました。
午後からこの地域の鉄道がストップしたため 帰宅に途方に暮れている人本当にお気の毒でした。これからは未曾有の災害を想定した危機管理をおこなわないといけませんよね。人命より尊いものはないからです。仕事は命があってこそです。

帰宅してから 姪達が家にいたので何だかあわただしく過ぎていきました。現在も台風は通過中ですが、少し風が弱くなったよう 幸い私の済む住所では停電もなくて有難たいです。このまま何事もないように祈ります。


さっきネットを見て気が付いたのですが さくらももこさんの死去に伴い 乳がんの標準治療を最初受けたがその時の抗がん剤治療が辛かったため 再発した時、民間療法に頼りそれがかえって死期を早めたのではないか?という記事を読みました。小林さんの時もこういった民間療法に頼ったため手遅れになってしまったという憶測のような記事をいくつも目にしました。

抗がん剤治療は人によって感じ方は違いますが、辛いほうに分類される治療だとは思います。民間療法に頼ることも十分考えられます。さくらさんのエッセーを読むと若い健康な時から、色々な民間療法を試されていますよね。ですから乳がんと分かったときも色々試されたかもしれない・・・

たださくらさんも、小林さんも憶測記事の部分があるので本当にそうだったのか?という疑問がありますが。

また仮に民間治療ではなく、再発後抗がん剤治療を受けていたら延命が出来たのか?という部分は証明が出来ません。これは民間治療でも同じです、どちらの治療がよかったのかそれは誰にも分からないでしょう。民間療法で良くなった人は現実にいらっしゃると思いますし、それを否定するつもりは全くありません。また医師の言葉に従い抗がん剤治療をされても元気な方、ガンとともに生きて人生を楽しんでいらっしゃる方もいらっしゃると思います。その方にとっての真実は一つかもしれませんが それを誰にでも当てはまることのほうが難しいと考えます。なぜなら人は一人ひとり何もかも違うからです。細胞のレベルで違うと思うのですが。身体を構成している部分が違うはず、性格が違うように。

またこうした、どちらがいいか悪いかということは人間の知性と心の部分での感情による判断ですが、私はがんという病気は「自分の身体の細胞から発生するという部分」でとても特殊だなと感じていました。正解というのは 「ない」と個人的に思います。人智を超えた部分にがんという病気がある以上、どう自分の中で受容するかが最も大事なことで第3者が判断出来ないのでは?という意見です。

ところで

私の知人で肺がん末期の診断を受けて診断から1年後に亡くなった方がいました。お見舞いに行ったとき病床で色々な話をされました。ガンと診断された時のこと、その後の生活。その方は余命宣告を受けたわけですが、やはりご家族の方も辛く当時話題になっていたある血液に関する治療を受けたそうです。それは標準治療ではなく、正式に認可されていない治療法でしたが、私はそれをテレビで紹介していたこともあり、知っていたのです。数百万も治療にかかりましたが、病床の知人はそのことを大変後悔していました。「あんなにたくさんお金を使ってしまってもったいなかった」と。残される家族を心配しての言葉でしょう、申し訳なかったと繰り返し言っていました。

今でも強い憤りを感じます。ガンという病気を商売にして患者を食い物にする人達を。いえ、もしかしてこの治療法で治った方がいるのかもしれませんが、知人は治らなかった、これが現実です。かかったお金は戻ってきません、優しい知人は繰り返し私に言いました。身体を大事にとと・・・。ガンは治るかも消えるという治療法があって保険適用外なら もしガンが消えなかったらその治療費を患者と家族に返して欲しいです。無茶なことをいうなと思われるかもしれないけど、私はそう思いました。お金の問題ではなく、本当に切羽詰まってどんなことをしてでも助かりたい人に勧めるその責任の重さを感じて欲しいからです。許せない思いが今でもします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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