驚くほどのスピードで次々退場、番組開始から40分、もう仲間由紀恵一人きりになりました(笑)
ところでイギリス版の「そして誰も」を見た女性の方は、柳葉敏郎に違和感を感じなかっただろうか?ギバちゃんが、いいとか悪いとか別にして、イギリス版では彼の役柄フィリップ・ロンバート役を、超セクシーな美青年「エイダン・ターナー」が演じていた。私も、久しぶりに3週連続目の保養が出来ると思ったくらい、素敵だったのである。圧倒的な美貌の彼。ドラマでは肉体美を惜しげもなく披露してくれるし。私もDVDに保存したイギリス版をまた観たくなった。
では本題に入り、「そして誰も」後編の感想を。
なるほど、そうきたか…という感じ。そもそもイギリスで生まれた小説を、日本で忠実に再現出来ない。例えば 横溝正史の「金田一シリーズ」「犬神家」をイギリスで日本以上に映像化出来るだろうか?と考えたらそれは無茶とか無謀とか、分かる。正攻法で勝負できないなら、日本版でオリジナル部分を付け加えて、そこを面白く見せるしかない。三谷脚本「オリエント急行」も後編は思い切ったアレンジをして、ユニークなドラマにした。「そして誰も」もこれと似通った手法、こちらは長坂脚本らしい「トリック」でそこを見せた。
後編は、犯人がどうやって10名の人間を殺害したのか?という点にスポットが当たり、このトリックの解明部分にかなりの時間が費やされる。(ナレーターに石坂浩二なんて本当に豪華。)原作と違う現代的なアレンジを加えたトリックで、見所といっていいと思う。トリックの解明には、探偵役で沢村一樹が登場。沢村一樹は劇画的なキャラが得意な役者さんかと思う。今回もドンピシャの役。後編の主演は「沢村一樹」と犯人役…(あえて名前は書かないが)のダブル主演ではないかと思う。
イギリス版では犯人役の独白が、とても短くあっさりしている。まぁそこがリアリズムだし、見ている側の想像や知的センスを試すかのようなイギリス版だが、日本版は犯人自身が丁寧にかつ分かりやすく犯行動機を告白、解説してくれる。まさにこれが土ワイ的日本的な「そして誰も」なのだ。ベタベタしていると思うか、これが分かりやすいと思うか、好みは分かれるでしょうが。
犯人は「この犯罪は芸術だ」という言葉で〆る。沢村は犯罪に芸術なんかない という言葉で〆る。私は犯人役の言葉のほうに説得力を感じたが。だってこれは小説の話だからね。