おめでとうございます!平昌五輪 男子フィギュアで羽生選手が金 宇野選手が銀を獲得。日本列島は祭り状態ですね。
とにかく羽生選手の「凄さ」が分かりました、外国選手が「寒気すらする」と空恐ろしいほどの演技だとSPが終わった時言ったそうです。解説の本田君も怪我からここまでやれるとは思わなかったと発言しているし、世界中が驚いています。
SPが終わった時のインタビューを見ていて、羽生選手は「僕はオリンピックを知っています」と言ったのですが、この言葉とても印象に残りました。普通の選手なら「オリンピックには魔物がいる」とか「何があるか分からない」とか聞き手側もそういう答えを予想するものです。
ですが、羽生選手は違いました。「オリンピックを知っている」と言ってのけたのです、そして自ら「知っている」ことを証明しました。2大会連続の金メダルで。
彼のメンタルは普通のスポーツ選手(普通といっても五輪に出られるくらい特別な才能ある選手だけど)とは、また違うものを感じます。オリンピックでメダルを獲るために何が必要か、技だけでなく明確な戦略があったしそれを実行するだけの実力と運も自分にある、とそう考えているのだと思いました。オリンピックという特殊な舞台を全て自分のものにしている部分は、本当空恐ろしい選手、スケート神の申し子です。
怪我のため羽生選手は、プログラムの難易度を下げました。が、金メダル。これは彼の今までの高難度ジャンプを取り入れた未曾有の構成プログラムに取り組んだきたからこそ、出来たものだなと思います。高難度に取り組んできたからこそ、難度を下げても完璧に演じられたのです。調整の仕方も、おそらくあの若さで自由自在といった感じでバリエーションがあるのでしょう、なかなか他の選手は真似ができないでしょう。23歳という年齢よりずっと、成熟している、達観している。天才というか、もう凄すぎますよね。血のにじむ努力と自分をコントロールする力、圧巻でした。
宇野君も銀メダルしたが、演技ももちろん良かったですが、試合後のインタビューがとても面白かった、というか「只者ではない」感がしましたねw
オリンピックでもあまり変わらなかった、特別ではなかったと、こちらも言ってのけた。凄いですよ。羽生君の五輪ベクトルと逆の位置にあるなとそう感じました。五輪だけど、普通の大会だなと感じるのは感性の位置がまた特別だから。大物の器ですよね。
今日はこれからまた他の選手をじっくり見られるから嬉しいです、一日見ていても見飽きないのが男子フィギュア。さすがオリンピックです。