パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

#おしん 日本国民よ、このドラマを見よ!(1)

2019-10-19 19:03:18 | 番組コラム

毎朝BSで7時15分から再放送している「おしん」最初なつぞらのついでに見ていたけれど、最近は毎日の日課&楽しみになっている。

なつぞらが終わってから、毎朝真剣におしんを見ているのだけれど、さすが世界に誇る「神ドラマ」何からなにまで完璧なワールド。ツイッターでは「#おしん」でトレンド入りを何度もしている。今までこのドラマを知らなかった世代とドラマ再見した世代両方のハートをがっちりつかんで、大好評だからこんな祭り番組まで放映決定!

では私がいつも感心する「神ドラマ」をどこが面白いのか書いてみよう

1・登場人物が魅力的。

主人公のおしんは、髪結いの仕事の他、裁縫や料理の腕はプロ、お稽古事(茶道華道)も師範並み、文字も達筆、また頭の回転が速く数字に強い。性格は物静かのようで男勝り、面倒見も良く情に厚く、また我慢強い。運動神経も良く、体力もある。度胸満点でキップもいいが、時に甘える顔も見せる。どんな苦労をしても「人を恨まず、不平を言わず、今出来ることを全力であたる」精神的に自立した女性、かつ美人で艶っぽい。

これだけの「ハイスペックな女性」を描いても嫌味にならないのが橋田マジックと呼ばれる脚本と田中裕子という女優の演技力。

おしんの表情は1シーンごと全て違う、例えば今週のおしん(たぶん木曜)旦那様からの手紙を読むシーン、ちょっとあまりに色気があって女性の私でも朝からこんな艶っぽいおしんを見ていいんだろうかと不安になった(笑)  

ところがこのおしんの旦那「竜三」今でいう優し気なダメ男の典型なのがまた凄い。

三男坊の気楽さで商売始めたがいいけど、全く利が上がらず借金だらけでも気が付かない脳天気ぶりでプロポーズ。妻となったおしんが立て直した商売を独りよがりな判断で広げてしまう。妻や人の助言を全く聞かない自分勝手っぷり。関東大震災が起こり拡大した事業もパーになる。そのまま東京でやり直せばいいのに、佐賀に戻る。自分の家の農家の仕事も、やりだした途端おしんより前に投げ出す始末(笑)

姑に徹底的にいびられるおしんを見てもなすすべなく見て見ぬふり。子供を失くしたおしんが強い決意で佐賀の家を出た後も、竜三は、そのまま佐賀に居続けること4年。

今度は九州が台風に逢い、夢描いていた干拓事業がパアになると、黙って佐賀を去り伊勢のおしんに会いに行く。満州に行くと言っていたが、橋田マジックは本当に巧妙だなと感心した。今の歴史感覚で見ると満州は絶対行ってはいけない場所。男のつまらない意地しか感じない、反省もしないで運命を嘆いてばかりの竜三、女房であるおしんのハイスペックさに釣り合うものは、「何一つない男性」として描かれている。

一つだけあるとすれば「美男子」という部分だろうか(笑)こんなつまらない、仕事もろくにやらない男さっさと離婚しちゃいなさいという感じだが、おしんは今週「初恋の人浩太さんにいいくるめられた」こともあるし、父親でもある竜三、子供が不憫だと考えるようになる、このあたり恋愛感情が生活するにつれてより現実的な方向に向かうようでかなり面白い。もちろん愛情いっぱいの夫婦でもいるでしょうが。これだけ不釣り合いなら普通見ていてあり得ないとなるのだけど、いい女にダメ男(逆もあり)というカップリングは昔からよく言われる。

他にも初恋の相手 浩太さん。この人もどちらかというと、冷静に見ると若い時はダメ男の部類。つまりお坊ちゃまにおしんは弱い。それは何故かというと、ハイスペックすぎて、自分にないものを求めてしまい、こういう男性に魅かれるのだろう。台詞として描かれていないリアリズムを感じる面白さがそこにある。

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#BS八つ墓村 吉岡金田一の味は薄口の上品&秋ドラ感想

2019-10-14 15:03:06 | ミステリドラマ批評

まぁ台風接近とか色々ありましたけど、今回はドラマ感想で。台風関連は映像だけで本当に心が沈んでしまうので・・・。

BSは長谷川金田一、吉岡金田一続けて今回は3作目「八つ墓村」。注目の金田一は、吉岡金田一続投です。この二人の金田一像ですが、長谷川金田一を理系、吉岡金田一を文系としてblog書きましたけど、今回はどうだったか?

前作2作は金田一のキャストが変わったこともあり、「金田一探偵を描いていた」部分があったけど、今回は続投なので金田一探偵の個性はあまり描かれていない、というか彼の出番は割と少なかったですね。何か全体的に探偵は薄いなあと思いましたが・・・ラストのシーン、彼の出番が期待される中で犯人美也子の背後から一言声をかけたシーンは印象的、このためにそれまでの彼の出番を薄くしたのかなと思いました。カッコ良かった・・・。ただ、上品ですけど金田一が謎を解く必然性みたいなのが少し欠けていたかな。尺が短いですからね・・・

じゃあ濃く感じたのは誰か?美也子役の真木ようこ、見ごたえたっぷりでした、横溝作品はエロさというのかな、そういうシーンをいかに美的にスクリーンで表現するかというものがあったと思うけど、BSであれだけやらせたのは凄いなと。悪魔が来りてでも、ありましたけど。そういう部分で真木さんはハマってましたし。キャスティングの成功を思いました、ただですね、ちょっと話し方が・・・個人の感想だけど作り過ぎたんじゃないかなと。あの1977年公開時の映画の小川真由美演じた美也子を意識したかのような発声の仕方で。もっと普通に話して欲しかったかも(笑)

あとネタバレですけど、台詞とシーンでの整合性はありますが、美也子と慎太郎のドロドロした部分を映像で見せて欲しかったな。キーマンとなる慎太郎ならもう少しあっても良かったかもしれない、これも個人の感想だけど。それから辰也の薄情さに驚きました、子供だなと(笑)お坊ちゃんでしたね、ショーケンの辰也が懐かしくなりました。ショーケンの辰也のほうが大人感というのかな、彼が放つ色気がありましたね。それに比べると色気よりもあどけなさ、純粋さを感じる辰也です。

このドラマが一番残念な部分はやはり短いとこ、尺です。これだけ構成も面白く描けるなら前後編と2回に分けて欲しかった。また3回ならほぼ原作を完璧に再現出来ると思うな、この原作を忠実にというのは、映画渥美金田一でもなされていない偉業ですし、今の時代BSでしかチャレンジ出来ませんから。新しい金田一像と原作を基調としながら映画では見られない構成というのはBS金田一の評価されるとこですよね。音楽も前回も素晴らしいと思いましたが、今回も良かった、その映像とのマッチングがいい。BS金田一ファンは、すでに悪魔の手毬唄かと予測してますけど。次回作も気になる部分ですが。台風で見られなかった録画出来なかった方は11月の再放送を待ちましょう。


秋もミステリいくつか登場しました。まぁ最近閲覧数落ちているし、はっきり本音を書いてみよう。

「シャーロック」ディーン様が出演されるので見ましたけど、う~んもう1話見て視聴するかどうか決めたい。このタイトルはどうしてもカンバーバッチのシャーロックを想起させますけど。卑怯(笑) 真似でも面白かったからいいけど。脚本は連続ドラマといえばこの人、井上由美子さん。だから結構面白いし、いいんじゃないかな。まぁ私の好みの部分で獅子雄(これも凝った名前だね・・・)がうるさくて上からで冗長なとこが何だか見てられない。カンにさわるというか。でもディーンは好きな俳優さんだし2話がよほど面白いと感じたら見続けます。

「相棒」まぁ面白いに決まっているし、相棒に関しては語ることないので相棒クラスタ的な見方をしたい。

「刑事ノワール」原作が漫画かなと思ってたけど、違ってて驚きました。これは何というか、賀来賢人という俳優をじっくり見ましたが、賀来賢人の演じるハードボイルド感私にはショーケンや優作を思い出させてちょっと懐かしくなったわけで。謎が謎を呼ぶ物語誰が敵で誰が味方か、今後色んな方向に転がっていくんですけど、どれだけ観客を驚かせることが出来るか 私の場合驚き度満点5とすると3ぐらいでした。まぁ来週引き続き見ようかな、配信があるから。

「必殺仕事人 風雲竜虎編」たまたま見てたら面白くてびっくりしました。毎日BS朝日で放送してたので録画して見てたけど、本当にかっこよくて。あと映像が凄い美しいです、独特なセンスで。浮世絵の構図を思わせるカメラアングル。光と影の印影で人物のアップから殺しの技まで美しく見せる手法、スピーディなだなと思いました。主水達の所作も本当サマになっていて。台詞も無駄なくて、粋なんですね。短い台詞がまたいい。リアリティ感じます。また別に感想あげたいなと思ったぐらい。「必殺」というカテゴリだけありますね。感動しました。

 

 

 

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