前ブログ。http://blog.goo.ne.jp/497rmo2/e/235a30fdfe96f383ba939bf10881ddce
それでも私は毎回録画して1.3倍速で見ていた。ところが、先週末にかけてネット上に以下のような記事が見られるようになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00010003-trendnewsn-ent
「男の目を眩ませる嘘」vs「女を騙せない嘘」~『砂の塔』が問う“女の嘘”とは~
Yahoo!のコメント欄も、砂の塔は、先の展開が読めず面白い~的なもので埋め尽くされていた。なるほどね。
私が見続けている理由は、面白くないと感じるその理由や、自分でブログのネタとして探すために見ていた。
面白くないと思うものを、見るのも面白いし。
まず最初の4回ぐらいまでは、タワマンのセレブママが頻繁に登場していたけど、ここ2、3回は出番がなくなった。その代わり、びっくりしたのが松嶋菜々子演じる謎の女性弓子。
確か弓子は、NY在住経験のある、フラワーアレンジメントの先生という設定だったが、いきなり銀座のママに大変身(笑)いくら何でも、視聴者には予想出来ないし。だってそれまでのシーンで奈々子の銀座のママらしい生活スタイルを見せていないもの。これが許されるなら、例えば「菅野美穂が犯人でした」でも、強引にもっていけるくらい。よく弓子が自室で隠しカメラの映像をチエックしていたが、あれ銀座のママが稼ぎ時の時間帯だったよね(笑)
「IQ」のように、破天荒なマンガ設定ならそれもいいけど、真面目に事件を追う刑事を登場させているので、シリアスなドラマだと思われる。シリアスならせめて多少のリアリティをもたせて欲しい。また弓子に「私が隠しカメラを仕掛けました」と、思いっきり自分から告白させたが、それ犯罪です(笑)菅野が他の隠しカメラを探そうと家の中ひっかき回した後「パパ警察行こう」と言っているのに、夫・田中も行かないし。それがいつの間にか、二人の間で忘れられた(夫婦で出掛けたハイキングで話題にもならない)のは驚いた。それからまた子供を迷子にさせる脚本。あまりに安易だなぁ。
ところで隠しカメラだけで、あの中年刑事さん、彼女(弓子)を逮捕もしくは任意同行出来るよね(笑) なぜ警察に通報しないのかという点で、田中が弓子に弱み(過去の犯罪歴?)を握られていて、それで通報出来ないという解釈を、勝手にすればいいのだが、にしても、もう少しこの部分を丁寧に描いて欲しかった。「隠しカメラ」だけで、30分以上物語をつなげられたと思うんだけど。
そもそも体操教室の先生のあり得なさ(都合よく唐突に現れるシーンがあまりに多すぎ、彼が登場しないと物語が進まないくらい)がミステリとして最初気になったが。物語終盤に向けての奈々子の銀座ママ設定(奈々子ファンへのサービスショットか)には唖然という感じで、しかも菅野の夫、ココリコ田中が過去に弓子の恋人だったとか。もう何でもアリ状態。いくら何でも、松島奈々子がココリコ田中を恋人に選ばないでしょ。ルックスのつり合いとして。ラブコメならあるかもしれないけど。(笑)まぁそれはいいとして…それまでのパパのイメージを覆すようなどす黒い展開。それなら、パパを少し違う役者さんにして欲しかった…明らかにミスキャスト。それまでに何か伏線があっても良さそうなんだけど。伏線が必要なとこには、まるでなし(笑)
こういった感じで、私が見ると行き当たりばったりな展開で、一貫性がなくなってしまってる。
ドラマ第1話で見せてた緊迫した世界感が、どちらかというと段々小さくなってしまい、その分話を膨らますために、あり得ない設定が次から次へと出てくる。
同じサスペンスミステリなら「火の粉」のほうが一貫性があって、(ラストはやや崩れたが)まだ良いドラマだったと思う。
私はよく分らないが、ドラマの脚本は、あらかじめ物語の方向性や設定・結末を決めてあるものと思ってたけど、違うのかなぁ。このドラマは、思いつきで設定だけ決めておいて、1話分の物語を作るために毎回設定を増やしていくような感じ。物語展開のパターンも毎回同じ。
サスペンスやミステリの基本はまず「フェア」だと私は思うから、後出しジャンケンみたいに思える。卑怯な手に思えるけど(笑)
弓子は一体何をしたいのか、母親に罰を与えたいとしきりに言っていたような気がするが、何か大きくズレてきた。最初菅野を直接イジメるのがタワマンのセレブママ達だったが、それが弓子になっただけ。
ハーメルンの笛吹き男は一体誰なのか?普通に見ていたなら弓子(松島奈々子)で決まりだが…。予想してみよう。
本命奈々子 対抗 体操教室の先生 大穴 パパかママ で、他にも例えば眼鏡の若い刑事とか怪しいかもね(笑) もう誰になっても驚かないけど。弓子は最後に、きっとイイ人になると思うな。誘拐した子供を別の部屋で、託児所みたく育てているというのはどうだろうか?
ドラマ唯一の良心的存在は古参の刑事。演技も上手いし味がある。生活臭がする中年の刑事の雰囲気が良く出ている。この方に松本清張作品の刑事役をやってもらいたいなと思った。
新嘗祭の翌日の木曜、関東地方で大雪。「38豪雪(さんぱち豪雪)を思い出す、今年の冬は大荒れになるかも」と母は言っていた。
明日は夜タイヤ交換に行く。予約しておいてよかった~