パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

真田丸第43回「軍議」淀の方と幸村の対称

2016-11-03 19:23:56 | 番組コラム

押入れの掃除をした。寒い一日で出掛ける気にならなかった…お昼に録画しておいた真田丸「軍議」を見たので感想を。


 

「淀は食えねぇ女だな。男に気のある素振りを見せておいて、結局男の戦略を事前に聞いて、自分の思うよう(籠城)にしたかっただけかよ。これだから~女って嫌だね~。何でもすぐ簡単に台無しにするからさぁ。」

というような感想を持った人もいるかも。

私もあ~あ…という、それまでのイケメン秀頼&大坂5人衆の気持ちが固まり、イイ感じ!じゃん。徳川に勝てるかもになったところで竹内淀殿に、いきなりこれまでの時間をぶち壊されたような、ショックを覚えた(笑)

が、冷静になって考えるとやはり三谷脚本、整合性がある。淀という女性の生い立ちから生き方まで考えると、「籠城」という選択は彼女にとって絶対的なもの。

「真田丸」で描かれる茶々(淀の方)は、これまでのイメージとはまるで違う。徳川のことをヒステリックに「憎き徳川め、家康め、どうしてくれようっ」メラメラ~燃え上がるみたいな台詞もないし、彼女の激情を感じさせるようなシーンもない。幸村に武具庫で抱きつくが、あれは彼女の計算でしょう(笑) と思ったくらい。かなり普段から理性的で冷静な女性、唯一例外なのが幸村に対する態度だが、それは彼女の素の部分で秀吉に嫁ぐ前の話。

「信じられるのは真田だけ」 という淀の方の言葉は重い。現にこのドラマの前半部分で 重臣片桐且元が豊臣を裏切り家康の配下となるシーンを見せている。淀の方は、生きていく上で多くの男達の裏切りを見てきた、愛していない秀吉の側室になったのは、それしか生きていく術がなかったからだ。秀吉が亡くなるシーンだったか…淀に「大阪城は難攻不落の城」と病床で話すシーンがあったと思う。大阪城は難攻不落の城であり、「大坂に集まる武将はしょせん浪人、家康から上手く話しを持ち掛けれたら裏切るに決まっている。家康と戦うなら籠城しかない」そう考えても無理ない。むしろ幸村の案のほうが、「大ぶろしき」「はったり」で、現実を見ていないということになるだろう。

でも信じられるのは真田だけという彼女の言葉は、幸村への愛ゆえ。「二人は同じ日に死ぬの」という言葉同様、意味がある。幸村は男前だから、愛されたらどんな愚かな女であろうと礼を尽くすのだ(笑)愛しているなら、何故幸村の言うことを聞かないのか?という問いは、ナンセンス。「それとこれとは、別。」淀の方は小悪魔とか、死神とかいうよりも バリキャリの女性というイメージ。でもやっぱり、寂しいんだな。

幸村が「生」淀の方が「死」対称的な二人だが、だからこそ惹かれあうものがある。

43回も、史実を基にここまで話を膨らませた。あ~すごいなぁ。真田丸が終わって欲しくないなぁ

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