3連休ですが 猛暑となっています。体温を超す暑さでうかうか外にでられません、こういった暑さの中で被災地のことを思うと胸が痛みますね。
このブログにはなるだけ愚痴は言わないようにしているのですが、ちょっと言います。
プライベートなことで愚痴というより、ここ2,3日落ち込んでいます。それは自分がどうこうしたという問題より、自分が人を助けられないと分かった時の無力感や過去にわたっての自分を振り返るとその罪というんですか、傲慢さや無知に落ち込むのです。
ここでいきなり童話を書きます笑
タイトル 王子と死者と魔物
『昔ある国の森の奥深くにお城が立っていました。そのお城には 魔物に囚われた美しい財宝に囲まれた天蓋つきのベッドでお姫様が眠っていました。噂をききつけお姫様を助け出そうと、数年ごとに勇敢な騎士が森深くに入ります。けれど生きて還ってきたものは一人もいません。そこで武勇に優れ慈悲深い隣の国の王子が、我こそは助け出さんと何人もの従者を連れて森の奥に入って行きました。
森の奥のその城だけ真っ白な霧に覆われていました、耳を澄ますとたくさんの亡者の声が聞こえてきました。魔物に殺された者の呪いの声でした。亡者たちの怨念が白い霧となって城を囲んでいると分かりました。王子は驚きました、これだけの死者の呪いを見たのは始めてだからです、死者に向かって真摯に優しい王子は語りかけました、お城で何を見たのですか?と。
お城でどのような戦いを魔物としたのか白い霧となった亡者が話してくれました。
「…魔物と戦って敗れた私達はここで呪いをかけ、こうして白い霧となって今も城を取り囲んでいます」
王子はため息をつくと、魔物と戦うことは無駄であると家来に命じ元来た道を引き返しました。
国王は王子に向かって何故城に入らなかったのか?と尋ねました、白い霧が王子を守り助けてくれただろう、と思ったからです
王子は寂しそうに答えました
『無念ですが、人の呪いは死者であっても人の呪いです、魔物には魔物の呪いしか通用しません、そして私は人であり魔物になれないのです。』