今週、NHKBSで放送された番組
今日が人生最後なら何を語るのか?」最後の講義を行うのはロボット工学の世界的権威、石黒浩教授。「すべての人間はロボットになる」と衝撃のメッセージ、結末は?!
石黒教授が学生たちを前に、アンドロイド(人間そっくり。本当に驚くほど)を創り上げながら、考えたことを話すという内容。私はチラ見していたけど、とても面白かった。
まず石黒教授の風貌というの?それが凄い。まったく教授に見えない(笑) 堅気の人間をイメージさせないファッション、雰囲気で登場。狙っていたのか、普段からこうなのかわからないが、一見するとアーティストのような、そういった芸術的な感じ。話す内容は、驚くべきもので、学生達は最後信じられないような表情をしていた。科学の行きつく先は、こういう結論かという…私もかなり驚いた。それは宗教を思わせるような、そういう世界に通じているようなものを感じたから。クリソツ・アンドロイド石黒
「生身の人間は、人間の定義に必要な要件ではない」 人間の定義とは何か?私はもちろん考えたことないので、とても興味を引いた。教授はアンドロイドを作ることで、逆に人間への興味や探求心が別の角度から湧いてくるようなことをおっしゃっていた。その延長線上に、人間の定義とは何か?にぶつかったのだろう。番組をチラ見していたので、ではなにが必要条件なのか?という部分は、よく分らないが、それはつまり心だろうと、何かを感じる脳だろうと思う。
教授の授業で衝撃的だったのは、最後「遅くても100年以内に、コンピューターが人間の脳を超えて、人間がロボットになる」という言葉。最先端の科学を知っている石黒教授がこう語ると説得力がある。すでに人口知能に人間は勝てない。将棋でも、囲碁でも、チェスでも。人間の脳には、感情の部分あるが、これもいずれは人工知能の中で完璧に再現出来るんだろう。人間の複雑さをプログラミングする時代は、すぐそこに来ているのかなと。
では、人の未来はどうなるか?
石黒教授の出した結論は「人間がロボットになり、無機物になる」「有機物だった人間が、いずれ無機物の生命体に還る」 それは地球の摂理から考えても、これしかないということだった。
私はなるほどなと思った。この場合の無機物と言う意味は、生き物を介さずに人間の手で作れるものというような意味かと思う。遺伝子操作だけでで子供を作ったり・・・。無機物になってく方向を選んでいく人間、私は100年後は生きていないから、どうなるか分からないけれど、そのころ無機物となった人間がどういう姿で果たして地球に存在しているのかなと思った。
人は進化の過程を経て、次の段階、つまりロボットになろうとしている。私は機械人間は嫌だけどな(笑)