とうとうシャーロック第4シリーズの最終回を見てしまった…。あぁ来年は無理でも再来年に第5シリーズをやって欲しいけど、たぶんもう「終わりっ」を強く感じた最終回。
これまで、あえて見ないよう(楽しみがなくなるため)していたけど、来年まで録画した番組を持ち越すわけにも、いかない。ハードデータがいっぱいになっちゃう。円盤にダビングするけれど、やっぱり見ないと。
では感想を。ネタばれ注意
シヤーロックは自分にとって「うっとり♡ドラマ」ベネが(スマホの待ち受け画面は彼)が素敵なので、それだけで十分。こうなると批評も感想も、ない。「シャーロックなら何でもいい」というお客さんになったので、あまり書けないけど(笑)冷静になって考えてみる。
3のお祭りシリーズとは違い、4シリーズは複雑で怪奇的。シリアルキラー、サイコパスなど現代的な犯罪者、難敵が次々登場。最終回は「羊たちの沈黙」を彷彿とさせる展開だった。まぁ孤島に犯罪者はミステリの定番設定。個人的には「羊」よりも、女性ということで森ミステリの傑作「全てがFになる」の小説を思い出した。Fとは、かなり色々似ていると思う。(はっきり言うとFの凄さが分かった)まぁどうしても、人間が考えることだから似通ってくるけれど。
絶対絶命のシーンが続き全く展開が読めない(マイクもワトソンも助けられない)追い詰め方。心理劇が良かった。イギリスドラマらしい、重みがあった。手に汗握る感じで結構ハラハラしてしまったし。最後に観客も、シャーロックもある意味騙していたという…映像を見せるドラマでしか出来ないトリックがあったのも、とても面白い。「あっそうなのか」と。
ドラマ演出映像的には、もう新しいものを出し尽くした感じがあり、斬新さはなかったけれど、クラシックな見せ方だった。シャーロックは映像の切り替えが、とにかく早く、頭を使わないとついていけないくらいのスピードだが、最終回は前回に比べると割とゆっくりで分かりやすい。ゆっくりといっても、早いよ、例えば日本の土ワイが普通道を走る軽自動車のスピードだとしたら、シャーロックはゆっくりでも鈴鹿サーキットのF1マシンくらい。
シャーロックの最終回に相応しく全員集合でしたが、モリアーティがちょっと無理やり感があったかも(笑)まぁいいか。惜しむべくは、彼が2シーズンで死んでしまったこと。実は生きていた…的な展開をファンとしては期待してましたが。生きてたとなると全部壊れるから(笑)
それからモーリー。彼女も初回から見ていたけれど、やっぱり年月を感じたなぁ。年齢を重ねた女優の顔。ベネも歳を重ねるから仕方ない。
最終回の一番の見所は、ワトソンとの関係修復後シャーロックのキャラクターが再構築されていくとこ。偏屈の彼が何故そうなったのかまでを説明して、本来の彼に戻れるようなレールを敷いた脚本は素晴らしい。また最初に戻っていくような永遠の世界を感じるほど。これを見ると、「シヤーロックシリーズは終わりです」というものを感じてしまう。とても寂しいなぁ。ベネももうハリウッドスターだし、難しいのはわかるけれど、何とか番外編でもいいから、制作して欲しい。スピンオフとか。でもスピンオフならベネもワトソンもいない。モリアーティでスピンオフでもいい。何とか作って欲しい~という世界中のファンの声が聞こえます。