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気ままに生活してるシニアの残日録

京成立石駅周辺を歩く(2024/8/21追記)

2024年08月21日 | 街歩き・国内旅行

2024/8/21 追記

偶然、宇ち多゛監修の寶の「焼酎ハイボールうめ割り風」が販売されているのを見つけた、私の好きな寶が宇ち多゛とコラボしたハイボールを販売するとはうれしいではないか、さっそくスーパーの酒売り場で買い求め(151円)、晩酌で味わった

宇ち多゛では炭酸の入っている焼酎は出していないが、店で飲む有名なうめシロップ入りの焼酎の雰囲気は味わえるのではないか

2024/8/19 当初投稿

下町の情緒が残る街、呑兵衛の聖地、京成立石に行ってみた、ここに来るのは2度目だ

前回訪問したのはずいぶん前だ、その後、立石駅前の再開発が行われると聞いて、駅前商店街や呑み屋街が無くなってしまうのかと思い、再訪してみたいと思っていた。

立石は、安い居酒屋の生み出す「せんべろ」のまちという側面と古い街並みが生み出す昭和レトロ感のある街という側面が合わさってテレビにも度々取り上げられることがあり、最近は訪れる若い人も増えたという。この街並みは第二次世界大戦後に生まれた闇市から発展したものだ

事前に調べてみると、駅の北側の再開発は既に始まっており、工事現場の白い囲いが広範囲に設けられていた。南側も再開発の話が進行しているという、昔の面影が見れるのも今のうちだ。

再開発の目的は、安心して住み続けられる環境づくりにあるという。立石駅周辺は木造建築が密集しているため、地震があった際の建物の倒壊危険度や火災危険度が極めて高くなっているからだ

開発には賛成派と反対派がいるようだ、賛成派は、再開発が決まったなら早くやってほしい、地元の人は、地元の居酒屋で飲まないし、他所から来ている人が寂しいと言っているだけ、商店街を歩くのは高齢者ばかりで若い人はあまりいない、再開発できれいにしてほしいという。

一方、反対派は、立石のような「第一種市街地再開発」では、組合員(=地権者)が共同で事業のリスクを負う形になり、事業がうまくいかなければ破産を申し立てなければならない事態にまで追い込まれる可能性もあり、そういう事例もあるという

こう考えてみると地権者のリスクは高いだろう、自分が当事者だったら悩むと思う、私はてっきり、開発は三井不動産などの大手のデベロッパーがやり、地権者は再開発前と同じくらいの時価相当のスペースを交換で与えられる、とばかり思っていた

立石駅で降りて、駅周辺を見渡す、北口の再開発は既に着工されているのが駅の踏切のところからも直ぐに見える、最初はそちらの方を少し歩いてみた、こちらは踏切を横切る道を挟んで大きなビルが2つできるようだ

再開発に伴い、踏切が多い駅周辺も高架線になるようで既に工事が進んでいて高架線や駅舎の一部ができていた。

次に南口に移動し、駅前の「立石駅通り商店街」をブラブラ歩いてみる、この商店街はアーケードがあり涼しい、店は地元の店もあるが大部分が大手資本の牛丼屋や居酒屋、コンビニとかだった。

この商店街と並行に走る商店街が仲見世商店街だ、ここは戦災で家を焼かれた浅草の飲食業者が疎開してきて露店を始めたところ、「仲見世」という名前は浅草を偲んで命名されたという。こちらは地元の店が多いみたいだ、と言うのもここを訪問したのがお盆休みの最中、どの店も16日ころまでは休みますと張り紙がしてあり、シャッターが下りていたからだ。

この仲見世商店街の中に呑兵衛に有名なもつ焼きや「宇ち多゛」がある、ここは午後2時開店だが12時ころから行列ができるほどの人気店、行列の並び方、席の座り方、注文の仕方などいくつものルールがあり、知らないと注意される、初心者は常連を探して連れてきてもらうのが良いだろう、私は入ったことはないが

いつまでこの街並みが見れるだろうか、時代には抗しきれないだろうが、何とか共存できる方法はないものだろうか、私がよく行く吉祥寺は駅周辺に商業ビルも多く建ったが昔からの雑然としたハモニカ横丁一帯はそのまま残っている、うまく共存できている例ではないだろうか。

確かに火災や地震の時は危ないだろう、ちょっと前に小倉の旦過市場という有名な飲食店街が火災になって消防車も入りにくく多くの被害を出したことがあった、ここも再開発の話が進んでいた矢先の火事だったようだ、私は偶然、火災があった日(夜中から明け方)の前日の夕方に旦過市場を見物に訪れていた、翌朝、そのニュースを聞いてびっくりしたものだ

お盆休み明けに来た方が良かったかな、と思ったが、人がほとんどいない仲見世商店街もめったに見れないと思い、これで良いと思った

昭和生まれのオヤジとしては、昭和の面影が次々と亡くなっていくのは寂しいものだ、と感じた一日だった



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