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映画「007慰めの報酬」を観る

2023年10月09日 | 映画

テレビで映画「007慰めの報酬」を観た。2008年、米/英、監督マーク・フォースター、原題Quantum of Solace。この映画も以前観たことがあるが、内容はハッキリ覚えていないので再度観てみた。

ダニエル・クレイグが新しいボンドになってから2作目である。前作の「カジノ・ロワイヤル」が面白かったので期待した面もあった。

ストーリーは前作からの続きになっている。従って、前作を観ていないと理解できない。前作で最後にボンドが狙撃した黒幕ホワイトはドミニク・グリーンというさらに上の黒幕が属する組織の一部で、このグリーンがボリビアの失脚した元権力者メドラーノ将軍のクーデター計画を資金的に支援し、それと引き換えに石油や水の利権を獲得して一儲けすることを企み、そこにアメリカも絡む。それをボンドが闘って潰すというもの。

観た感想を結論から言うと、前作に比べるとかなり面白みがなかった。冒頭のアクション・シーンはおなじみのハードさで、ロケ地もイタリアのシエナやタラモーネ、ハイチ、ボリビアなどなかなか行けないところを使っているが、なぜか面白く感じなかった。

それはストーリーが複雑すぎるためではないか。そして、ハラハラ・ドキドキするような緊迫した場面があまりなかったこともある。アクション場面があったとしてもカーチェイスなどの普通のつまらないアクション映画並の内容となったからではないか。ボンドのかっこよさもイマイチであった。

1つだけ面白かったのは、舞台がオーストリアでグリーンや彼の利権に群がる関係者がプッチーニのオペラのトスカを鑑賞する場面があったことだ。そのオペラハウスが上の写真だが、これが本当のオペラハウスかどうかは私の知識では分からない。

ただ、鑑賞とは名ばかりで実は裏でそこに集まった関係者が最新のデバイスを使って交渉をするのだ。オペラが、トスカがスカルピア男爵をナイフで刺し殺す場面になると音楽もかなり大きな音でその悲劇を強調する場面となるがその大音響の舞台裏でボンドとグリーンの手下との壮絶な格闘シーンが繰り広げられている。以前この映画を観たときはあまり印象に残らなかったの今回はこんなところでトスカにお目にかかれるとは思わなかった。

 



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