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「MOTコレクション展」を鑑賞

2025年02月11日 | 美術館・博物館

東京現代美術館のMOTコレクション展「竹林之七妍、小さな光、イケムラレイコ、マーク・マンダース Rising Light/Frozen Moment」も鑑賞した、料金は「MOTアニュアル2024こうふくのしま」展の料金に含まれている

場所は現代美術館の一番奥の展示室、1階と3階がコレクション展になっている、チケットを提示して内部に入ると直ぐにホールがあり、壁の高い位置に白の50㎝四方くらいのカンヴァスに英単語が書いてあるだけの8つの作品があるのに気づいた、これはオノヨーコの「インストラクション ペインティング」という作品(1952-2015)であり写真撮影禁止作品だった、書いてある文字は、FLY, IMAGINE, TOUCH, WATER, Forget, Reach, Yes, Rememberだった

なぜ、今回目についたのか、それはこの作品がミュンヘンに行ったときに知った河原温氏の作品とよく似ているからだ、河原氏の作品は日付だけが書いてあった(こちらの11室展示参照)

いくつかの展示室に分かれて展示してあるので順番に観ていった、特に印象に残った作品を紹介したい

「竹林之七妍」展

新収蔵作品を中心にこれまで紹介する機会の少なかった女性作家7人に焦点を当てた展示、「竹林之七妍」とは、当館所蔵の河野通勢の作品名に由来し、俗世を離れて竹林に集い清談を交わす古代中国の7人の賢者が7人の女性に変えて描かれており、その7人の女性を今回展示する7人に重ねたものと思われる

高木敏子(1924-1987)
生誕100年、糸で織った作品を平面から立体へと展開してきた作家、京都西陣の機屋の生れ

間所(芥川)紗織(1924-1966)
生誕100年、作曲家芥川也寸志の妻、結婚を機に絵画を制作、染色の技法を用いる、彼女の絵は昨年行った東京国立近代美術館の常設展でも観た(こちらの8室展示参照)

福島秀子(1927-1997)
絵画を中心に制作した作家、映像作品「水泡(みなわ)」が印象的だった、それ以外では下の2点の作品だけが他と違った作風だったが印象に残った

漆原英子(1929-2002)
ドローイングやコラージュを制作

小林ドンゲ(1926-2022)
堀口大学と終生子弟関係、上田秋月「雨月物語」、エドガー・ア・ランポーの小説、オスカーワイルド「サロメ」等に着想した作品に特色

描かれている女性がなぜか神秘的で影がある、妖気を宿している、ただ、ワイルドのサロメの挿絵を描いたオーブリー・ビアズリーの絵よりは美女でセクシーだと思った

朝倉摂(1922-2014)
彫刻家朝倉文夫の娘、舞台美術家として知られるが初期には日本画も描いた

前本彰子(1957-)
巨大なドレスの作品が印象的、作品は女子供の手なぐさみだが、誰か人のために、心を込めて作ること、を重視した作品にしてる

「ちいさな光」展

オラファー・エリアソン、山本高之らの作品を紹介

山本高之の「Dark Energy:Tottori」が面白かった、40人の中学生を40個の段ボール箱にそれぞれ入れて行動させる、初めは自由に、その後2個、4個とテープでつないて行った時の動きが映像で流れている、それを観るとまるでカフカの「変身」に出てくる一匹の巨大な虫が頭に浮かんだ

展示作品が多く、じっくり見ていると時間が全然足りない、この日は1時間半くらい鑑賞したが疲れた



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