精神科医の長谷川博先生が私の認知症についてアドバイスしてくれました。
講演会「認知症専門医の父が認知症になってー長谷川和夫とかわした言葉」(妙高市役所福祉介護課主催の市民公開講座)に参加しました(10月19日)
講演の最後の10分は、講師への質問の時間だった。私はおそるおそる手を挙げて質問した。
「具体的でわかり易い長谷川先生のお話を聞いて、85才になった私には思い当たる行動がいくつかあります。先ほどの休憩時間にとった私の行動について話しますので、認知症なのかどうか、お聞かせいただければ有難いです。
休憩時間にトイレに行きました。この階段講義室から出て、1階のホールに降り、あたりを見回したのですがトイレがありません。入館した時に『トイレ』の表示を確認したはずなのに、見回しても『トイレ』がないのです。しばらくの間うろうろしていたら「何かお探しですか」と声をかけてくれた人がいたので、ようやくトイレにたどり着くことができました。
女性トイレには、入り口のドアからはみだすほどの人が並んでいたのですが、男性トイレの戸は閉まっていたので、開けようと押してみてもが開きません。ドアノブが無いのでどうしたものかとキョロキョロしていたら、女性トイレに並んでいた方が「強く推すのですよ」と教えてくれたので、ようやく用を足すことができました。
休憩時間ぎりぎりにここへ戻ってきたのですが、今度は自分の席が分からなくなって、うろうろキョロキョロしていたら、「ここですよ」と隣のご婦人から声をかけていただいたので、帽子でも置いておけばよかったなあ、と思いながらここに座っています。それにしても皆さまから親切にしていただけたので、ようやくここ戻れた次第です」
長谷川先生の見解:
あなたの話は整然として、要領よくまとまっています。「帽子を置いて行くべきだった」と自分の行動を反省することもできているので、まだまだ大丈夫です。私も、ここ妙高市の人たちはとても親切だと思っています。
お読み頂きありがとうございました。(ゆ~)