はだかンのケン
平成19年9月6日のお話です。
残暑が猛暑となってしまった木曜日の昼休み。
三年生の男子が二人、廊下の向こうから横並びになって、肩を怒らせて迫って来る。内側の男子は上半身を露わにしているではないか。
すれ違いざまに、声をかけた。
「おい、健(けん)くん、上半身が丸見えだぞ!」
すると、間髪を入れずに、隣の晃(あきら)が反応した。
「せんせい、コイツ、『はだかのケン』って言われているんです」
晃の素早いユーモアに、私は大感激。
もうすぐ、就職試験がやってくる。
それまでに、茶髪で裸のケン君は、『黒髪で真面目のケン』に変わっているだろう。
・・・晃も健も、この夏にテレビ放映された『はだしのゲン』をちゃんと観ていたんだね。
(校舎3階の廊下から、西に見える北陸新幹線と妙高の山)
ーよく見ると、上りの新幹線が写っていますー
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