わたしアセっちゃう(再掲)
平成時代の高校での受業で。
1学期末試験が終わって答案を返した。2年生の教室にはエアコンなどない。30度近い教室内。生徒は下敷きやうちわ、扇子などを使っている。
返却した試験問題の解説をしたが、時間が余った。授業をする気になれずに、
「扇子を使うなんてナンセンスだ。自分の答案を見て冷や汗かけば、エアコンなしでクールダウン。
『答案を 見てかくものは 恥と汗』。今日はアセらずにやろう」と親父ギャグを連発していると、
「先生、早く授業してよ~」と祐佳莉が言った。
「おお、ゆかりは、やる気満々だね」と皮肉っぽく反応すると、
「違うってばあ。せんせいの寒~いギャグ聞いてると、わたし汗っちゃうよ~」
ご訪問、ありがとうございました。(ゆ~)