自遊律俳句 高木秋尾個人誌「水馬」(みずすまし)が届いている。
夫とは鮟鱇のごと吊るすもの 21号「寒し寒」(2018.11.20)
おお、寒ッときた。
誤字脱字修正液や返り花
語感で遊び、最後に「返り花」から遊女をイメージすると意外な一コマが想起できます。
夜空飛ぶ箒にしたき葱の白
こんなお茶目な魔女もいいなあ。
青空をキックしてから木の実落つ 20号「散りぬるを」(2018.10.20)
草の根に寝そべっても木の実かな 19号「呪の宴」(2018,9.19)
この動と静の木の実、我が身に沁みる。
稲架(はさ)の陰ちらりと見えるこびと村 20号「散りぬるを」(2018.10.20)
なつかしい谷内六郎の絵が浮かびます。
秋の蝶落ちる果てには線路かな
この句の遠近には郷愁を感じます。
あおざめて地球は走る吾亦紅
ものの見方受け取り方「あおざめて」「走る」に同調してしまいます。
これは高木さんには珍しく「らしく」詠まれたなあと見せられた(魅せられた)のが次の句です。
材木の置場に鑿や秋の暮
「クオリティの高い俳句ではなく、ゆるきゃら俳句で楽しもうという。きわめて個人的な、しかも安易な発想がさきにあった。寸止めのテクニックは私には無いのである。」(20号) 「多摩三郎」「蝦蟇」などの自身のゆるきゃらを持つ高木秋尾氏の<自遊>な発想はぼくの日常に素敵な味を届けてくれるのです。こんな句も諳んじています。
爪先の冷たくなりぬ眼鏡拭く 10号「寒のころ」(2017.1.25)
夫とは鮟鱇のごと吊るすもの 21号「寒し寒」(2018.11.20)
おお、寒ッときた。
誤字脱字修正液や返り花
語感で遊び、最後に「返り花」から遊女をイメージすると意外な一コマが想起できます。
夜空飛ぶ箒にしたき葱の白
こんなお茶目な魔女もいいなあ。
青空をキックしてから木の実落つ 20号「散りぬるを」(2018.10.20)
草の根に寝そべっても木の実かな 19号「呪の宴」(2018,9.19)
この動と静の木の実、我が身に沁みる。
稲架(はさ)の陰ちらりと見えるこびと村 20号「散りぬるを」(2018.10.20)
なつかしい谷内六郎の絵が浮かびます。
秋の蝶落ちる果てには線路かな
この句の遠近には郷愁を感じます。
あおざめて地球は走る吾亦紅
ものの見方受け取り方「あおざめて」「走る」に同調してしまいます。
これは高木さんには珍しく「らしく」詠まれたなあと見せられた(魅せられた)のが次の句です。
材木の置場に鑿や秋の暮
「クオリティの高い俳句ではなく、ゆるきゃら俳句で楽しもうという。きわめて個人的な、しかも安易な発想がさきにあった。寸止めのテクニックは私には無いのである。」(20号) 「多摩三郎」「蝦蟇」などの自身のゆるきゃらを持つ高木秋尾氏の<自遊>な発想はぼくの日常に素敵な味を届けてくれるのです。こんな句も諳んじています。
爪先の冷たくなりぬ眼鏡拭く 10号「寒のころ」(2017.1.25)