ちょっとパターンを変えようか

2022-11-12 21:51:02 | 独り言
いかに ガセネタ予想とはいえ
外れ馬券師でも
嫌気がさしてきた
エリザベス女王杯
ちょっとパターンを変えよう
②ローザノワールの前残り
⑫ルビーカサブランカ
④デアリングタクト
このセットで
いい夢でも見よう

2年前の詩誌「鹿」に載せられていた詩〈 風歴 〉を思い出した
    
    屋上の二本の鉄柱に
    白いロープが絡まり
    そのロープの先端に
    金属片がぶら下がっていた

の冒頭ではじまる詩からは
吹く風のままに鉄柱にはげしくぶつかっている金属片のけたたましい音が立ち上がってくる
しかし時折風が止むと、しばしの休憩のように

    まるで
    時を剥がされた私のように
    いちばん無防備な格好で
    風の中に晒されていた      〈 風歴 〉より 詩誌「鹿」156号・’20.11   

で〈 風歴 〉は閉じられている

昨夜、水彩で落とし込むように描かれた電柱と電線の絵を見ているときに
この〈 風歴 〉を思い出した

〈 風歴 〉の作者詩人いいだ さちこ氏の感覚は自在だ
その魅力は中日詩人会の誌上でも読みとれる
時にはアクが強く、時には笑みを寄せるように柔らかい
〈 合言葉 〉という詩では

    これからは
    「もしもし」の後に
    「致死量は?」と訊ねますのですかさず
    「三倍です」と答えて下さい     〈 合言葉 〉より 詩誌「鹿」142号・’16.2

一瞬、はッとしてしまった かと思うと
〈 薔薇の薔の字 〉という詩では

    薔薇の薔の字 を見ていると
    どうしても笑い顔に見えて仕方がない
    が
    だからと言って
    べつに困るわけでもない

が、それでも

    薔の字 は見れば見るほど
    目を細めて
    口を開けて笑っている        〈 薔薇の薔の字 〉より 詩誌「鹿」149号・’18.6

と捉えているおおらかさ
そう言われて一字を見ていると自然とこっちも笑えてくる
そうか
このあたりで
パターンを変えてみるのもいいか
コメント (2)
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