行く人

2017-03-20 10:27:28 | 独り言


大野新さんは、死体をずらして空いたところを通る、と書いている。
背中丸めて一人死んでゆくのだし、とも書いている。
山頭火の、うしろすがたのしぐれてゆくか、を丸谷才一は「横しぐれ」で、うしろすがたの死暮れてゆくか、と書き綴ってあったと思う。
「ルバイヤート」のイスラムの酒好きの詩人は、戻ってくる人がいない道、を行くと書いた。
ぼくは今そんな道を歩いているのだろうか。
ぼくの前を行く人はひとりであろうか。
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2 コメント

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Unknown (ズー)
2017-03-21 08:43:27
中学の恩師は「なぜ詩を書くか、は、なぜ生きていくかに応えることだ」と言っていました。
それは、死とどう向き合いか、に通じるんでしょうね。
心の持ち方を知りたくて、詩を読んでいます。

大野新さんに、心より合掌。
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恩師の名言ですね (tefutefu)
2017-03-21 09:49:44
自分の言葉で書け、じゃなくて自分の書いた言葉を知る、ってこと。その言葉の意味と向き合うことによって自分の位置とか、向きとかを確かめること。ぼくにとって詩を書くとはそういうことなんじゃないかと思う。
大野新さん、やさしくていい人でしたね。
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