詩・・・Nail

2017-05-01 04:47:36 | 
        Nail

   膝の上で
   虹が
   娘さんの爪を噛んでいる

   長い睫毛の動きに合わせて
   小さな虹が
   いくつも
   消えたり出たり
   いそがしい

   こんどは
   横でぐずっていた
   娘さんのむすめさんを
   膝にのせた

   おやまあ
   さらに小さな虹が現れた
   爪を噛んだ
   派手な虹と可愛らしい虹が
   からみあっている

   娘さんの背中の車窓に
   さわやかな青空と
   きれいな虹が映っている

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2 コメント

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Unknown (ズー)
2017-05-01 10:40:05
この詩は絵ですね。
明るい風景がメリーゴーランドのように心の中でクルクル廻ります。

こんな風に書けるなんて羨ましいなぁ。
作者の柔らかく暖かい視線を感じます。

今更ですが、金雪さんの「樹影の中の鳩笛」を読んでいます、こういう方にもっと早く会えて居たらと思いました。
KAZUさんのカット、映えています。
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有難うございます (tefutefu)
2017-05-01 12:41:02
絵と、読んで頂いて嬉しいです。ずっと前から一行の言葉を持ち歩いていました。この一行からどう書くかばかり考えていましたが、今朝方四時頃スクリーンに映し出されました。飛び起きて投射される言葉を書いてみました。こんな絵でどうかなと思って載せました。どう書くかじゃなくて、どう向き合っていたか、なのかなって気がしています。

ちょっと前に久し振りに金ちゃんから電話がありました。今年中に会おうよって約束しましたが、いつになるかわかりません。ばくらはずっとこんなんです。
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