No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

お盆の空には何かいる

2024-08-13 | 風景・自然
田園風景の向こうに虹が出ていた。切り取ったバームクーヘンのような形の虹だった。この時期はふとした拍子に上空を見上げる機会が増え、そこで美しい何かを見つけることがある。亡くなった猫たちに「ちゅーる」を供えたので、猫の恩返しかもしれない。虹の向こうから僕を見ているに違いない。

僕のような不信心な人間にもそんなことを思わせる。お盆の持つ力は凄いと思う。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR





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身も蓋もない理由、そして猫の写真

2024-08-08 | 風景・自然


特に何の変哲もない花の写真である。花自体も萎れているし、構図だって良くない。真剣に撮ったものではなく、たまたまそこにあった花を適当に撮っただけである。今回のポイントは後ろの玉ボケである。意外と綺麗な玉ボケが出ている。でも何かおかしい。このレンズで、こんな感じのボケが出ただろうか。家に戻りレンズをチェックすると、前玊レンズ(の保護フィルター)がべっとりと汚れていた。つまりは汚れていたから出来たボケだと思う。身も蓋もない理由というより、知らぬが華だったかもしれない。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR

(追伸)GooBlogによると、8月8日は「世界猫の日」らしい。一応、我が家の猫の写真をおまけで掲載する。僕の屋根裏部屋に昇る階段を占拠して、昼寝をしている。通ろうとすると、とても嫌な顔をするので困っている。


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見上げた空は蒼かった

2024-08-01 | 風景・自然
風力発電が建つ高原から空を見上げる。田舎だからか、あるいは雨上がりで空が綺麗だからか、言いようのない透明感を持つ蒼さだった。ギラっとした夏空の青さとは明らかに異なっている。8月になり、お盆が近づくと、何故か空を見上げることが多くなる。

GRⅢ
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雨の日曜日

2024-07-30 | 風景・自然
週末に盛岡まで中古レコードを買いに行こうとするも、大雨被害が心配になり途中で断念した。ルート上の田沢湖で写真を撮っていこうと思えば、カメラを持ってくるのを忘れていた。失意のうちに帰宅した土曜日だった。そして明けての日曜日。天気予報では大雨が予想され、豪雨災害に最大限の注意を促していた。実際には小ぶりの雨が降っただけだった。雨に濡れた窓の向こうは濃い緑に染まり、オレンジ色のノウゼンカズラがぼんやりと浮かび上がる。そんな日曜日だった。

追伸:大雨以降、テレビ等の天気予報やニュースでは、しきりに「災害級の大雨が再び降る」と連呼していた。実際には殆ど降っていない。降ることが予想されていたけど、実際は小降りだったのであれば良い。でもネットの天気予報サイトでは殆ど雨は降らないと予報されていた。実際にその通りだった。テレビだけが大雨を連呼する構図である。この原因のひとつには「東北地方では〜」という報道切り口があるかもしれない。一口に東北地方といっても広い。どこかでは大雨は降るかもしれない(そういう様子はなかったけど)。それをニュースバリューとして、今回の大雨災害と結びつけたいのだと思った。そしてもう一つは気象庁の意向である(僕は気象庁に対して常に懐疑的である)。敢えてそういうニュースを流すことで、引き締めにかかったのかもしれない。それにしても我々は親方日の丸の言う通りというわけにはいかない。片付けにしろ、日常生活にしろ、色々と必要なこともある。多少の注意喚起は良いが、正確な情報提供をお願いしたいものだ。



X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR
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田沢湖まで行って気付いたこと

2024-07-28 | 風景・自然
大雨の影響で秋田県内は道路網に支障が出ている。どこに行けてどこに行けないのかよく分からない。それであれば盛岡市で中古レコード市が開催されているので、そこに行こうと思った。午後から大雨が予想されていたので、早めに行って早めに帰ろうという算段である(結局土曜日には殆ど雨は振らなかった)。

ところが途中で不安になる。こんな時に呑気にレコードなんか買いに行って良いのだろうか。万が一、外出中に河川災害でもあって戻れなくなったら大変だ。弱気になった僕は、盛岡行きを断念し、途中の田沢湖で写真を撮って帰ることにした。靄が掛かっているので、良い雰囲気かもしれない。駐車場に車を停めてカメラを取り出そうとして愕然とした。・・・ない。またしてもない。またもカメラを忘れた。しかも念のために交換レンズを入れたバッグだけは、ちゃんと後部座席に置いてある。だが今回は中にはレンズしか入っておらず、コンパクトカメラさえもない。仕方なくiPhoneで写真を撮ったものの、気分は盛り上がらず撤収した。写真はPhotoshopでバッチを当てて編集したのだけれど、まあ邪道です。そんなわけでブルーな日曜日を過ごしている。

iPhone 15 PRO
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泉鏡花的な無花果(いちじく)

2024-07-23 | 風景・自然




最近は食べ物の写真ばかり掲載している。しかもカメラで撮ることさえ放棄して、iPhoneで撮る始末。それはそれとして、裏庭で「いちじく」が実った。漢字では無花果と書くらしい。これが熟れに熟れて、腐臭を漂わす寸前の甘い香りがする。割ってみれば、もうアダルトな妖しさに溢れる逸品だった。泉鏡花の物語に登場しそうな無花果だ。溶けてしまうほど甘かった。

ちなみに初めて実をつけたのは昨年で、出来高は数個。すべて鳥にやられてしまった。今年はネットで防護した。こんなのでは駄目だろなと思っていたが、何故か大丈夫だった。恐ろしいことに何十個も実をつけている。どうやって食べようか。写真一枚目の七味唐辛子缶は大きさの比較用で、振りかけるわけではありません。

iPhone 15 PRO
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裏庭爛漫+ブログ村復帰します

2024-07-18 | 風景・自然






<参考:遅かった紅花の中から>




前回の記事では、山形県河北町の造り酒屋を掲載した。3連休に行ったときのものだ。実のところ、本当の目的は別にあり、最上地方の風物詩である「紅花」を撮影しに行った。河北町には紅畑があり、数年前にも行ったことがあった。そのときは少し時期が遅く、萎びた紅花しか見ることが出来なかった。今年こそと思ったものの、やはり今年も時期を逸してしまった。メインの紅畑は刈り取りが終わり、観光用に少しだけ残った紅花はやはり萎れていた。毎月8の付く日に花の写真を掲載するのだが、最近は出来高が上がらない。

そんなとき、打ち捨てられた裏庭を見れば、ノウゼンカズラが満開を迎えていた。別に遠出をしなくても良かったのではないかと愕然とした。狭くて、無秩序で草だらけの裏庭。蚊に刺されるは、蜂に襲われるはで、何か大変とはいえ、実は色々な花が咲くものだ。

追伸:にほんブログ村(ブログランキングサイト)に復帰します。最近はGooBlogの閲覧ばかりになっていますが、ブログ村参加の素晴らしい写真ブログの閲覧も楽しみ、刺激を受けたいと思います。ぜひ応援クリックも再開下さい!


X-PRO3 / XF35mm F1.4R , XF56mm F1.2R WR



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時には裏窓から春が見える

2024-05-31 | 風景・自然


裏庭でモノクロの花が咲くと嘯いた後、実は裏窓では新緑の緑が眩しかったりする。
それにしても浅川マキの歌う「裏窓」には圧倒される。作曲は浅川自身で、作詞は寺山修司。あの寺山修司である。寺山は、とにかく「裏」と名のつくものが好きだ。裏窓、裏町、裏通り、はてや裏人生。そして裏窓からは色々なものが見えるという。夕日、洗濯干し場の梯子、川、ときどき人の別れ、あした。やはり寺山は天才だと思う。実際窓からは色々なものが見える。それは内と外、光と影、生と死を繋ぐ「接点」でもある。

そんな大げさなことばかりではない。今の季節、我が家の窓からは隣家の緑が見える。そして猫が大好きな場所である。時には裏窓からも気持ちの良い春が見えることもある。少し雑用が多く、また写真が撮れなくなってきた。これは少し前の写真だけど、賞味期限がほぼ切れるので無理やり掲載した。春だ、春だと思っていたら明日は明日はもう衣替え。もはや初夏である。だからこの写真は、僕の備忘録も兼ねている。ちなみに秋田県では、6月1日になったからといって必ずしも衣替えするとは限りません。昼間は暑い日が増えたけど、いまでもストーブを使っている家庭は珍しくない。春にも色々ある。

X-PRO3/ XF35mm F1.4R
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裏庭のモノクロ花

2024-05-28 | 風景・自然




「オタクの裏庭ではモノクロの花が咲くんですか」と聞かないで下さい。いくら我が家の裏庭でも、花はカラーで咲く。それを僕はモノクロで見たいということだ。問題は「撮る」ことではなく、その前段階の「見る」ことにある。まだまだ修行が足りない。それでも最近、花に限らず写真をモノクロで撮影するこ機会が増えてきた。写真を撮りたいという想いが戻りつつある。それだけに出来栄えが・・・。

GRⅢ





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街撮り写真の神様へ

2024-04-30 | 風景・自然
上原稔様

貴方が亡くなってから4年もの月日が流れました。貴方がいない世界で写真を撮ることは砂を噛むような想いです。4年目を迎えたその日、やはり僕は東北の町で写真を撮っていました。ふと見上げると、「X」を描く飛行機雲が流れていました。嗚呼これは貴方だと、直感しました。僕の周りの景色も随分と変わってしまいましたが、生ある限り、何かを撮り続けていこうと思います。

GRⅢ
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