秋田県横手市の黒沢山内地区。岩手県の西和賀町と県境を接する町だ。その県境に人形道祖神(鹿島様)が立っている。県境まで実に数十メートル。別にこれは、秋田側と
岩手側の仲が悪いのではない。東北には珍しい町続きの県境で、実際は同じ文化圏にあり、店や人の往来も共有している。人形道祖神は、あくまで集落の守り神である。隣町(隣県)ではなく、他所から疫病や飢饉などの悪しきものが来ないように見張っている。近くに日帰り温泉に行った際に撮影した。大体の場所は知っていたが、冬の積雪時には発見できなかった。
ちなみに道祖神は、小高い丘の上に立っていた。砂利道の階段があり、まだ足の自由が利かない僕は、昇るのもやっと。こけそうにもなった。法面の渕まで下がれば、良い構図にはなっただろう。でもそれは不可能だった。ちなみに顔にはマスク。そして巨大な一物は鈍く光る黒い古木。あまりリアルに描写しない方が良いので、モノクロでシャドーをつぶした。
LEICA M10 MONOCHROME / SUMMICRON M35mm ASPH
テレビの旅番組で見たことがあります
道祖神の変わった形 東京近辺でもありますね
何れも疫病が他から入ってこないようにの守り神でしょうね
それが大きな藁人形という形態で残るのは、東北地方の一定地域に集中しています。
農村、雪国、少集落。継承と娯楽が同じレベルで存在したのかと思うと、感慨深いです。
実は、ここ数年で一気に情報が入手できるようになりましたが、それ以前は本当に分からなかったです。
また廻ってみたいです。