強烈な西陽を浴びながら、寂しい佐野駅前を歩き回る。そうこうする間に、日が暮れてきたと思えば、あっという間に暗くなっていく。写真は撮れても、食事の店が見つからない。独りであればそれは大した問題ではない。だが繰り返しになるが、今回は家人と一緒である。日が暮れるよりも急速に、家人の機嫌が悪くなっていく。冷静さを欠いた僕は、あろうことか「養老の滝」に入店してしまう。「養老の滝」が悪いわけではないが、何もわざわざ栃木県まで来て・・・。それでも生ビールを飲んで家人の機嫌も回復した。嗚呼、やはり街歩きは一人ですべきだな、改めて思った。店を出ると辺りは真っ暗で、それまで見つからなかった飲食店が簡単に見つかった。時すでに遅しである。この後、別の店で「佐野ラーメン」を食べたのは、数日前掲載した通りである。何だか冴えない夜だったけど、佐野駅前の町並み写真を撮ること、そして佐野ラーメンを食べること。ふたつの目的は一応達成した。
X-PRO3 / XF23mm F2R WR
デジャブかと思うぐらい
同じだ…
読んだ時にそう思いましたよ
散々自分のペースにつきあわせて、ありきたりの店に入る…そして家人の機嫌はとりあえず治まりますが、しばらくしてまた同じ過ちを繰り返す…気が付けば年だけを重ねている
「街歩きは一人で」、その通りですね
気持ちで画面に浸りました。この通りの
どの家にも最後に住んでいた人たちの生活
があってもう今はその人たちのことを知ら
ないし誰も思い出しもしない。そうやって
ヒトはずっとこの列島のここかしこで暮ら
してきた。そしていずこの二人連れの渡世
も同じように過ぎていく。
ひとりなら こんな思いもいないですむものをね(笑)
ふたりの時は 主は奥様ですよ
今日は私も昔住んでいた総武線・小岩の街を少し散策してきました
往年のラビリンスの小径 妖しい雰囲気はゼロ 道は同じでも 店や建物が変わり 当時をしのぶばかりでした
なのに興味ない息子と行ったばかりに30分で出るはめに。
まして団体観光は最悪です。
気の済むまで時間に縛られず好きな時間を楽しみたいですね、お察しします。
yottin
僕はこういう時に、最終的には割り切ります。単に予定が詰まるのが嫌なんですよね。
あそこの後に、ここに行って、その次は〜。みたいなものが・・・。
だから、かろうじて均衡が取れますが、こういう町を歩いて喜ぶ人は、相当珍しい人種しかいないですよね。やはり一人で歩くのが無難なようです。
追伸:養老乃瀧、最後に行ったのがいつか覚えていないくらい久しぶりでした。
僕はあんまりだ思いましたが、意外と家人は喜んでおりました。不思議です。
細胞が入れ替わるように人々が入れ替わる。一気に入れ替わらないので、すぐには気づかないけど、確実に入れ替わっていく。
自分自身も、その対象で、僕が消えても世の中は平常通り進んでいく。
町そのものと、人の世は同じだなと思います。
深いコメントありがとうございます。
でも言い訳すれば、ここに来る前には佐野アウトレットに行き、家人の買い物中はスタバでコーヒーを飲んだり、ベンチに座ったりして、ひたすら待ちました。
この町並みは、そういう風に待つ場所がありません。もっと写真を撮りたいところを妥協しました。
追伸:最初の会社の寮が江戸川区にあり、小岩はよく行きました。懐かしいような、そうでもないような(笑)。
その自由はないと、余計に魅力的に見えて困ります。
同業者と秋田川反で飲んだときに、「実は繁華街の猫を観察するのが好きなので、これで失礼して良いか?」と言い出したことがあります(猫の写真を撮りたいのです)。
相手は「だからかわいい猫ちゃんの店に皆で行こうぜ!」と解放されませんでした(笑)。