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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

麦わら帽子の漢~一流の条件

2024-07-09 | 街:山形


山形県酒田市にて。写真撮りという人種は何処を歩いていても、何か面白いものはないかと探してばかりいる。それが習い性となって、例えカメラを持っていなくても良い被写体を求めてキョロキョロする。たまには落ち着いて町を歩いたり、観光に集中すれば良いのに、それが出来ないのだ。じゃあ歩いていて、これだ!というような面白いものをしょっちゅう見つけるかといえば、そんなこともない。割でいえば、完全に合わない話である。

ところが、である。全く見つけないかと問われれば、そうとも言えないのもこれまた事実である。ごく稀にではあるが、確かにすごく面白いものを見つけることもある。それも「鴨がネギを背負った」被写体。今回でいえば「麦わら帽子を被って自転車を牽く」被写体を・・・(褒め言葉です。決して馬鹿にしていません)。問題は、その確率が余りに低いため、いざ出会うと自分でも驚いてしまい、的確に対処できないことである。え?まさか?本当?と眼の前の光景を瞬時に受け止めることができない。圧倒的な反射神経でもない限り、それには心の準備が必要なのだ。つまり心の準備をキープし続けることの出来る人が一流の写真家だと思う(超一流の人は脊髄反射で写真を撮ることができる)。自分が一流になれない理由を自覚した初夏の一日だった。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR


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6 コメント

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いやいやそんなことは…… (yamaguti2520 )
2024-07-09 20:04:40
6x6さんの写真素晴らしいです❣麦わら帽子をかぶって自転車引く後ろ姿に、生活感が漂ってきます。暑い中何処に行くんだろうと想像を膨らませてしまいます。
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yamaguti2520さん (6x6)
2024-07-10 05:56:37
おはようございます。
お褒め頂いて恐縮です。この状況が撮らせてくれただけで、僕にもう少し対応能力があれば写真としての質が劇的にあがったのにち悔しい想いがあります。
精進したいと思います。
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Unknown (Charlie)
2024-07-10 06:35:47
おはようございます。
見入ってしまう1枚の写真を使った記事、愉しく拝読しました。
自転車を押す麦わら帽子の男性の後ろ姿に、この方が生きた年月、見聞した街での様々なことが滲むような気がします。そして、自転車を押して進む男性が歩く古い橋というのも、非常に画になります。
こういう様子は、意図して待っていて出くわすのでもなく、出くわして提げていたカメラを使って巧く撮れるのでもなく、この画のように「魅せる1枚」が出来るのは僥倖だと思います。
XF16-80mmの画を拝見しますが、凄く好い感じだと思います。装着も可能なX-Pro2を愛用しているので、物欲が著しく刺激されます。(笑)
酒田での撮影ですか?写真を撮るということでは、酒田は訪ねるべき街ですね!!
素敵な画に感謝。
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Unknown (after_all)
2024-07-10 10:09:56
酒田に9年ほど住んでおりましたので、何処で撮ったかすぐ分かります。懐かしい。
鴨ネギ的な被写体、時々フラッと現れるんですよね。それをうまく見つけて良いタイミングでシャッターを切るのがまた難しくて。色合いといい、タイミングといい、素敵な写真ありがとうございます。
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Charlieさん (6x6)
2024-07-10 20:13:15
こんばんは。

>意図して待っていて出くわすのでもなく、出くわして提げていたカメラを使って巧く撮れるのでもなく

本当にその通りです。その瞬間は油断しているときに限って来ますよね。今回はズームレンズ様々で、単焦点では対応できませんでした。
XF16-80は、いささか大きいような気がします。写りとしても正直XF18-55(F2.8-4)と殆ど同じです。
でも24mmから120mmまで一本で対応できるのは確かに便利です。せめてもうひと回り小さければ、無いものねだりで思います。

追伸:酒田は写真の町だと思います。
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after_allさん (6x6)
2024-07-10 20:30:17
すぐに分かるのですね〜。
酒田は本当に写真の撮り甲斐のある町ですよね。
最近はワンパターンになってしまいます。

今日の記事を拝見し。松山とか余目方面も行きたくなりました。
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