青森県つがる市にあるJR五能線の「木造(きづくり)駅」である。「巨大な土偶が出迎える迫力ある駅舎」として、東北の駅百選に選定されている。ふるさと創生事業(1988年、昭和63年〜平成元年)で建築され、駅舎は「木造ふれ愛センター」も兼ねている。もう見た目そのもので、遠目に巨大な土偶が鎮座する駅舎は異彩を放っている。というか、駅前は寂しいことになっているので、ほぼ土偶しか眼に入らない。ちなみに「ふるさと創生事業」は各市町村に1億円を交付し、地域つくり事業を自治体が自由に出来るというものだった。平成の大合併前なので、かなり小さな自治体もあったが、すべてに格差なく1億円が交付された。かなりの「とんでもない企画」を行った自治体もあったと聞くが、木造町(きづくり町)の場合は成功例と言えるのではないか。ちなみに、土偶の眼は夜になると赤く光る仕様になっている。地域の子供が怯えるので、光らすことは止めているそうだ。
それにしても、今の令和の世の中で同じ企画を行えば、「税金の無駄使いだ!」と猛バッシングが起きて頓挫するかもしれない。それはそれで住民の選択だと思うが、そういうマインドが長らく続くデフレ社会の原因の一つであることは間違いない。この木造駅が僕の「青森一泊二日町歩きの旅」の起点となる。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
テレビの旅番組で見ましたよ
大きいですね
ふるさと創生基金で 金のモニュメント 金塊など作成した地域は 今は恩恵を受けていますね(笑)
以前には役場の近くに雁木作りの商店街があったそうですが、いまはもう痕跡しかありません。
その事業がなければ、こんな駅は間違いなく存在しなかったですし、これ目当てに訪れる人もいなかったと思います。
五能線で日本海側から来れば通りますが、下車する理由もないんですよね。
これ目当てで下車すると時間のロスが激しいですし・・・。
追伸:ふるさと事業ではありませんが、西伊豆の土肥金山では世界最大の金塊をつくり、2005年当時から5倍以上の価格になったそうです。今や20億オーバーだとか・・・。
センスの良さが嬉しいです。縄文文化と縄文人をサポートする発案者とこの駅舎の建設に同意した地元の有力者さんたちに感謝です。
白内障手術のあとしばらくこんな感じで過ごしたことを思い出しました。
昭和平成時代とはいえ、確かにチャレンジした企画で、よく通ったものだと思います。
町村によっては作ったものが解体されたり、放置されているものも多いなか、良い結果でした。
当時の議会議事録とか読んでみたいですね。
白内障手術は眼が腫れたのでしょうか。
僕も少し、視野がぼやけるので気になっております。