新・エンゲル係数

肥満と痛風に悩まされながらも新鮮な食ネタを捜し求めて・・・

秘書アプリ

2014年02月23日 | 気になるネタ

スマートフォンに話しかける“ご主人様”(=ユーザー)の言葉の意味を理解して答えを探す、音声認識技術を使った「秘書アプリ」の精度がかなり向上してきた。この分野ではiPhoneに標準搭載されている「Siri(シリ)」という秘書アプリが有名。アンドロイドスマホには標準搭載のアプリはないが、「Google playストア」に複数の秘書アプリが用意されている。

 「Yahoo!音声アシスト」(無料)はYahoo! JAPANが提供するアプリ。画面下部にあるマイク型のボタンを押して「カメラを起動」とスマホに話しかけると、人工的な女性の声で「カメラを起動します」と返事をしてスマホのカメラが起動する。「ブラウザーを起動」と命じればブラウザーが立ち上がる。

 事前に設定画面で「あなたの名前」と「自宅住所」を入力しておくと、「今日の天気」と言うだけで自分が住んでいる都道府県の天気を気温や降水確率とともに教えてくれる=画面写真(1)。

 そこで、さらにハードルを上げて「今日の日産の株価」を聞くと「Yahoo!ファイナンス」を表示させるボタンが示された。同様に、今日のスケジュールを聞くと「Yahoo!カレンダー」、東急田園都市線渋谷駅の最終電車を聞くと、「Yahoo!ロコ路線情報」のボタンが表示された。Yahoo!の各サービスと連携しているから詳細は自分で調べろ、という「ツンデレ」な対応だ。

 「Assistant(アシスタント)」(無料)は自然な女性の音声が特徴。長く付き合ううちに専門アシスタントとして成長するらしいが、当初は難しい仕事の依頼には弱く、日産の株価の質問には「申し訳ありませんが、その分野にまだ詳しくないです」という残念な返事=同(2)。最終電車も調べてくれなかったが、「カメラを起動」「ブラウザーを起動」というアプリを起動させる仕事はうまくこなしてくれた。

 秘書アプリは、使いこなしていくうちにスケジュールや取引先の連絡先といった重要情報がスマホ内に蓄積されていく。そこで万が一に備えて入れておきたいのがGoogleが提供する「Androidデバイスマネージャー」(無料)=同(3)。紛失したスマホがある場所をパソコンで探したり、遠隔操作でスマホの着信音を鳴らしたり、他人が使えないようにロックしたり、内部データを消去できる。

 事前に用意するものはGoogleアカウントとパスワード(スマホ購入時に作成していなければGoogleのサイトで作成する)。スマホ側の作業は「設定」内にある「位置情報サービス」をONにしたうえで、メニュー画面上の「Google設定」をタップして「Androidデバイスマネージャー」を選び、「リモートでこの端末を探す」と「リモートでのロックとデータ消去を許可する」にチェックを入れるだけだ。

 もしスマホを紛失した時はパソコンで「Androidデバイスマネージャー」というサイトにアクセスし、Googleアカウントとパスワードを入力してログイン。すると、すぐにスマホの場所を探してくれる。実際に試したところ、地図上に描かれた直径2キロ弱の円の中にあるという答えが得られた。

 円の範囲が広すぎると思うかもしれないが、実際には円の中で自分が移動した場所を探せばいいわけだ。もう一つ便利なのは、室内でスマホが見つからない時にパソコン側の操作で着信音が鳴らせること。バイブレーションモードでも最大音量で鳴るので必ず見つけ出せる。(山本信幸)