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免疫力を上げるポジティブ生活術

2016年01月17日 | 気になるネタ

日本人の死亡原因の第1位、がん。日進月歩の現代医学により、がんを克服していく著名人の姿を見る機会も増え、「今やがんも治せる病気なのだ」という認識が一般的になってきた。しかし、もし実際に自分ががんだと分かったら-。医療機関による治療のほかに、自分が本当にすべきこと、できることとは一体何か。

 「私たちは、がんと共存して生きている。むやみに恐れず、しかし完全に勝利することも求めない。勝たないけれど、絶対に負けない。それが一番強い生き方」

 そう語る2人のがん患者による共著『がんに負けるな! 免疫力を上げるポジティブ生活術』(主婦の友社刊)を紹介する。

 著者の1人は、2014年に咽頭がんのため人気番組「笑点」を9週間休み、治療後に復帰を果たした落語家の林家木久翁さん。もう1人は日本医科大学名誉教授の吉野槇一医師。吉野医師は08年に肝がんを患い、その後3度の再発を克服しながら、今も現役医師として活躍するツワモノだ。

 同医師は、がん治療には3本の柱がある-という。1つ目は「信頼できる主治医の存在」。2つ目は「治療法の選択」。そして3本目は、「がんを治す、あるいは共存していくことを目標に、前向きな気持ちで日常生活を送ること」だ。

 患者の症状は、病気そのものに起因するものと、過度の精神的ストレスを原因とするものの合算。後者のストレスが少なくなれば、症状は軽くなり、薬の効果も得やすくなる。時には自然治癒に至ることもあるという。リウマチが専門の吉野医師は長年の臨床現場で、患者の精神状態が痛みを左右することを実体験してきた。

がん治療は以前より格段の進歩を遂げたとはいえ、死を切り離して考えることはできないのも事実。それだけに、がん患者の精神的ストレスは大きい。そして、そのストレス反応による症状が、新たなストレス刺激となってさらに病状を悪化させるという悪循環を生みやすい。

 ストレスと病の関係を、人を対象とした客観データから証明し、海外の医療専門雑誌でも取り上げられた吉野医師は、別掲の「免疫力を上げる4つのコツ」が、瞬間的に頭を空にし、精神的ストレス刺激を軽減、または消滅させる「脳内リセット」効果がある-と説く。

 ストレス値の高い患者と健常人とを比較した試験では、この脳内リセットにより、体内環境をよりよい状態に維持する生体調節作用の働きが、患者群にのみ見られた。健常人のグループにこうした変化がなかったのは、もともと良好な状態にあるものをあえて変動させる必要はない-という生体バランスの妙によるもの。

 「がんからの生還者であるお二人は、ストレスコントロールの達人。その食事法やストレス発散法など、ナマの声が聞けます」とは、編集を担当した主婦の友社の八木祥人氏。

 「脳内リセット」は、「副作用のない薬」。2人の賢人の知恵に学ぶことは少なくない。 (原ミチル)

 【免疫力UPの 4つのコツ】
 (1)泣く
 (2)笑う
 (3)よく眠る
 (4)何かに没頭する



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