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<ニトリレディスゴルフトーナメント最終日◇28日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6655ヤード・パー72>
プロ転向後100試合目。稲見萌寧がその記念すべき大会を逆転で制し、今季2勝目、通算で12勝目を飾った。加えて今回は自身初となる大会連覇。「北海道はいいイメージです」と笑顔がはじけた。
首位と2打差からのスタート。序盤でボギーが先にきたが、風が強まっていくなかで落ち着いたプレー運びが際立った。3つのバーディを重ねると、終盤は山下未夢有との一騎打ちに。トータル9アンダーの首位タイで迎えた16番パー4で明暗が分かれた。
小樽名物の最難関ホール。「16に入るまで、ずっと16でどうやってパーを取ろうというのが頭にあった。ティショットは余計に狭く感じました」とプレッシャーとの戦いのなかにいた。この時点でリーダーボードを確認。優勝争いの相手は同組の山下に絞られていたこともわかっていた。
「やり切るしかないと思った」と重圧のなかで振り抜いたドライバーはフェアウェイをキープ。狙った場所に置くことによって一度は安心したが、グリーン右に大きな池が待ち構える難局面で、「風とかもあって、ピンに行ける状況ではなかったので、その部分で悩んだ」と迷いの中で放った2打目はグリーン左に外れた。
それでも、外した場所はいちばん寄せやすい場所だった。3打目はピンそば50センチにつけるナイスアプローチ。「うまくいってよかった」とここでパーをセーブすると、ボギーの山下を一打リードした。さらに18番でもボギーを喫した山下に対して稲見は17、18番とパー。圧倒的に強かった昨シーズンを思い起こさせる、貫禄の勝利となった。
昨季は出場すれば優勝争いというなかで9勝を挙げた。賞金女王にも輝き、大きな期待を受けて今季に入ったが、序盤から苦しんだ。体の不調、ショット不振。パッティングにも違和感を覚え、先週までトップ10に14回入りながらも1勝にとどまっていた。「やりたいこと、やっていることはいい感じだけど、構えたときのコース形状だったり風だったり、自分がうまくイメージして打ち切れなかった」とここまでを振り返る。
そんなトンネルをようやく抜け出すことができた理由は、練習と努力に他ならない。「体の面、体とゴルフの面、やりたい動き。ひとつずつ解決していこうと。それはできたので、少しずつかみ合ってきた」と地道な取り組みで、ついに今季2回目の優勝杯を手にするまでに戻ってきた。
国内女子ツアーでは今季から賞金ランキングではなく、年間女王を争うポイントレースのメルセデス・ランキングに重きが置かれている。総合的な活躍がランキングに反映される仕組みだが、これで稲見は同ランキング首位に立った山下、2位の西郷真央に接近。「今から女王を目指してというより、なるべく上位で戦って、優勝できるように頑張りたい」。2年連続“女王”は結果としてついてくるものだが、難関小樽での連覇が、偉業へとつながる序章になりそうなほどの優勝劇だったのは間違いない。
以上、アルバニュース
今シーズンのトーナメントの分水嶺?
そうだと、稲見もねが賞金女王に向かって突進するかも?
セゴドン、山下との争いが楽しみですね。
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