[東京 21日 ロイター] - 米国の著名な日本研究者ケネス・パイル氏は、集団的自衛権の行使や武器輸出などを認めない日本の安全保障政策を、かつて「8つのノー」と表現した。指摘のほとんどは、もはや過去のものになりつつある。
関係者の多くは、四半世紀前の湾岸戦争が転機だったと指摘。「小切手外交」と揶揄(やゆ)された日本は平和主義と決別し、徐々に政策を変えていった。
<砂漠で戦う米軍、雪像を造る自衛隊>
湾 岸戦争さなかの1991年2月、陸上自衛隊の吉富望3佐は都内で米軍との図上演習に参加していた。
室内にはテレビモニターが並び、米側の将校はCNNが映 し出す砂漠の戦闘に気を取られているようだった。
その傍らで、別のテレビが札幌雪祭りで雪像を造る自衛隊の様子を伝えていた。
「本 当に同盟国なのか、なぜ砂漠の米軍の隣に自衛隊はいないんだ。そう言われた」──。今年4月に陸将補で退役し、現在は日本大学で教鞭を取る吉富教授は振り 返る。中東に原油の9割を依存しながら、憲法の制約で自衛隊を派遣できない日本は、代わりに戦費130億ドルを負担した。
それから四半世紀、日本は自国の領域外でも自衛隊の武力行使を可能にする法制を整備し、長らく堅持してきた武器の禁輸政策も転換した。大きく様変わりした安全保障政策は、強い日本の復活を目指す安倍晋三首相の主導によると思われがちだ。
しかし、振り返ると転機は湾岸戦争だった。あのとき安全保障政策に携わっていた関係者が感じた屈辱が、日本に平和主義からの決別を決意させた。「今起きている変化のルーツはそこ(湾岸戦争)にある」と、吉富教授は話す。
その一方で「今の日本を動かしているのは、中国に対する強い懸念だ」とも指摘する。
以上、ロイター記事
アメリカの同盟国と言われても、日本はアメリカの従属国であり、真の独立を果たしていない。
「自分の国は自国民が守る」がなかったら、未来永劫独立はできないし、日本という国が消えるかも知れない。
既に世界状況は、戦争モードであり、中東、ヨーロッパ、ロシアは戦争している。
中国も南シナ海を侵略して軍事基地を建設中であり、野田聖子のように日本は関係ないと寝とぼけたことを言っている政治家もいるが、尖閣問題もあり、中国は沖縄の侵略を画策している。
日本は将来の防衛ビジョンをしっかり持ち、日本を守らないといけない。いつまでも平和ボケしていられない。
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