「自分が思うような結果を残せた試合が今年は少なかったです」。香妻琴乃は、2020年という年を、こう振り返った。
懐かしい!香妻琴乃のアマチュア時代の“幼き表情”
QTランク55位で迎えた今シーズンは、レギュラーツアー、下部のステップ・アップ・ツアーそれぞれ5試合ずつに出場。そのうち、レギュラーはすべて予選落ちという結果に終わった。ステップでは10月の「かねひで美やらびオープン」で、優勝争いのすえ城間絵梨に1打及ばずの2位。予選落ちは2度あるものの「山陽新聞レディースカップ」でも6位タイと、しっかり上位でも戦ったが、もちろんそこで満足はできない。
「マンシングウェアレディース東海クラシック(現デサントレディース東海クラシック)」でレギュラーツアー初優勝を挙げた18年に、賞金ランクでも46位(2437万3333円)に入り、15年シーズン以来となる賞金シード復帰を果たした。しかし昨年は肩の故障などもあり、なかなか結果を残せず。490万7000円(ランク103位)の獲得に終わり、再び“シード選手”という肩書を手放すことになってしまった。
そんな香妻が、現在課題に挙げるのが「苦手意識がある」というアプローチだ。規定ラウンド数をこなし、ランキングが反映されているステップのスタッツを見ると、リカバリー率58.6207%(33位)、ダブルボギー率2.9915%(76位)など守備面の数字が上がってこない。パーオン率が62.8205%(64位)とショット面も本調子とはいえないこともあり、グリーンを外した時の“苦手意識”はしっかりと拭っておきたいところだ。来年2月から高校時代を過ごした宮崎県での合宿に入り、ここで「もっとバリエーションが増えるように練習したい」とグリーン周りの強化に時間を使っていく。
2つ年下の弟・陣一朗が11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でツアー初優勝を挙げた。この時には「お互いに刺激を与え合える存在。これからも努力することを忘れず2勝目、3勝目を目指してお互い頑張りたいと思います」とコメントを寄せたが、ともに切磋琢磨を続けてきた弟の活躍は大きな励みとなるはずだ。
「まずは前半戦でリランキングに入って、その後に出られる試合を増やすことが目標。オフにしっかり準備をして、1試合1試合優勝を目指して頑張りたいです」。来年も出場権がおりてくるレギュラーツアーで賞金を積み重ね、第1回リランキング突破というのが来春からたどる一つの道筋となる。12月上旬に行われた増枠予選会での出場権獲得もならなかったため、今年と変わらず1試合の価値の比重は大きい。
ただ思い返すと、初優勝は出場権もなくウェイティング(欠場者などによって繰り下がりで出場)で出られるようになった試合でつかんだものだった。その時も、優勝後まずはじめに「これで出られる試合が増えたことがうれしい」という感想が口をついて出てきたほど。この冬にしっかりと技術、体調を整えて、再びこの“逆境”を跳ね返したい。
以上、アルバニュース
香妻のファンですが、最近はあきらめています。
アプローチ技術を磨いてリカバリー率を上げたい。
それしか、上を狙う手段はない。
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