【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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誰かが見ている・・・

2019-01-22 10:00:00 | 日記

「誰かが見ている・・・」


ちょっと意味深なブログタイトルで申し訳ありません。


まるでサスペンスドラマのようなタイトルになってしまいましたが、そんなスリリングな記事内容ではありませんのでご安心下さい。



実は、先日、ふと私自身の社会人一年目の時のことを思い出していました・・・


「あの時は、若かったし、経験不足だったなぁ・・・」なんて少し恥ずかしい気持ちになります。



私は、大学卒業後、とあるカーディーラーに就職しました。


就職内定を出される時期が圧倒的に他の業界よりも早いことが魅力でしたし、何より「人から感謝される仕事だ」という人事担当者の言葉


に夢を抱いて入社しました。


職種は新規開拓の営業職で、毎日担当エリアを一軒一軒訪問していき、車を購入してくれそうな見込み客を探していくのが仕事でした。





しかし、


「今は忙しい!」「車は間に合っている!」「車はまだ購入しない!」「もう二度と来るな!」と連日、罵倒されるばかりの日々・・・


会社の上司からは、「売ってこい!」と言われ、訪問先からは、「要らない!」と言われる。


「どういうふうに仕事をしたらいいんだ・・・?」「人から感謝される仕事ではなかったのか・・・?」


と心が折れそうになりました。泣き出したくなることも何度もありました。 



そんな中、わらにもすがるような気持ちで、ある知人の方に相談しました。


「あなたは、良いもの持っているんだけれど、惜しいねぇ・・・」とその方は言われました。



そして、次の事をアドバイスして下さいました。


「人が見ていようと、見ていまいと、与えられた仕事を、汗を流して必死になってすること」


「今までに車を販売した顧客を心から大切にしていくこと」


「そうしていく時、必ず、誰かがあなたを見ている・・・」と。



それからは、一軒一軒心を込めて、訪問するように心掛け、たとえ留守であっても「失礼します!」と一礼して次へ行くようにしました。


すると、


「兄ちゃん、頑張ってるなぁ・・・」とか「ご苦労さん・・・」など優しい言葉を掛けて下さる方にお会いでき、実際に車を購入して頂い

たりと実績がしだいに伸びていきました。






その後、教育ソフトウェアメーカーに転職しましたが、カーディーラー時代の癖が残っていて、ある時、つい商談が終わった後、訪問先の

前で一礼してしまいました。


偶然、その私の姿を見ていた先輩から、「お前は、いつもああいうふうにするのか?」と訊かれたので、


「ハイ、どうしてもカーディーラー時代の癖が抜けなくて一礼してしまいます・・・」と応えました。


どうやら、その先輩は、上司にも、職場でも、その事を話されたそうで、その後、何故か、社内での私の評価が上がっていきました。


社内の評価が上がると、自然と実績もついてくるようになります。


その後、しばらくして、本社に呼び出しがあり、管理職へ昇進という辞令をもらいました・・・



そうして、管理職を少しだけ経験させて頂いて独立し、現在、こうして当店の店主として頑張らせて頂いています。


あの時、やけになって仕事を投げ出さず、汗を流して必死になって頑張って本当に良かったと感じています。



「誰かが見ている・・・」


この言葉は、本当にそうだ! と私は思います。良いことも、悪いことも・・・

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毎回、最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございます。

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