先日 メインバンクのY信用金庫のS支店の支店長さんが来社して下さり「企業信用格付査定表」なるものを見せながら 金融機関の視点からみたウチの会社の実情を解説してくれた。この査定表は毎期提出しているウチの会社の決算書を基に作られていて「収益性」「効率性」「安全性」「成長性」「企業規模」などの項目別に採点されている。やっぱり金融機関はこういうシビアな調査をやっていて、地元の会社のことはだいたい把握しているんだなぁ と、あらためて思う。ま、それでなきゃ融資できないもんね。経理部長のOさんといっしょに支店長さんの説明をお聞きしたんだけど、とてもわかりやすくて参考になった(支店長さん、いつも応援やアドバイス、本当にどうもありがとうございます)。
うれしいことに自分やOさんが考えていた以上に、ウチの会社のことを高く評価していただけていてありがたかった。とてもびっくりしたのは 「効率性」と「安全性」が高評価で、「成長性」が低い・・・。たとえば総資本回転率は5点満点中5点。でもこれって裏返して言うと「成長のための先行投資をしてない」ってことで、「ベンチャー企業とは言えない」ってことだよね。チャレンジ精神を忘れていた! と気がついた。
正直なところ、10年くらい前の自分からは考えられない。あの頃は自分は「成長性一本ヤリ」で、拡大路線を走ること以外は考えず、会社をつぶしそうになったことがある。ていうか、その頃父親が健在で、支援してくれなかったらつぶれていたと思う。1994年1年間で自分の1日あたりの平均勤務時間は13.9時間。これって「毎日夜中まで」ってことでしょ。会社の収支は厳しいから、当時は東京出張するときも、よく電車賃は自腹を切っていた。にもかかわらず、社員にアンケートを取ったら80%の社員が「社長は何を考えているかわからない」「経営が無能だから将来が不安だ」という答えだった。本当に社長をやめたくなったことがある。でも今思うと、確実に自分の側に問題があった。問題だらけだった。
確かにここ6~7年、手堅くやってきたつもり。それはもちろんとても大切なことだと思う。でもだからといってベンチャー的なチャレンジをずっとしないのはやはり問題。1年前に東京にオフィスを開いたときの気持ちをもう1回思い出さないと。業績はまだまだだし、固めなければいけない事項も山積しているけど、それらをやりながらでも、やっぱりチャレンジしていかないと。
もう1度ベンチャースピリットを復活させて、目標を再度明確にしてチャレンジしていきたい。とてもエキサイティングな激動の中へ入っていこう。成長のスピードを今よりも向上させよう。社員のためにも、今はいない父親のためにも、この会社をなんとしても立派に伸ばそう。
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それは他の人も同じだったと思います。
今は安定してるんですね。
昔の自分がいるから今の自分がいるんですね。
そうですね。判断力は依然としてまだまだです。会社としての安定感もぜんぜんまだまだ。長期的・安定的収入を増やして、その上で多様な収入源も作れるようにしようとしています。
実現したらいい会社になれると思いますので、なんとしても実現できるようにがんばります。
いえいえ。とても参考になりましたです。これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。これからも金融機関としての広い視野でアドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。