今日は定山渓から13kmほど奥の、豊羽鉱山へ行ってみます。若い時、はじめて買った車でドライブに行って以来でして、お天気もよく景色を楽しみながら行きたいと思います。
が、途中は道も細くカーブの連続で、雪道だし慎重な運転が必要です。左側の山肌からは小さな雪崩が起こっていて、ショベルで斜面の雪を掻いて大きく崩れるのを防いでいます。
左側は白井川が流れる谷。こちらの斜面を見ると雪崩は頻繁に起こり、雪の玉が大きくなって転がっているのがわかります。
山肌に防護柵を設けて雪崩を食い止めているところは何か所もあります。冬場の通行は要注意です。
豊羽鉱山跡が見渡せるところまできました。2006年に採掘限界になり閉山となりましたが、それまでは希少鉱物であるインジウムの産出量が世界最大であったようです。鉱脈を掘り下げるごとに温度が上昇し、これ以上作業ができない状況になったためやむなく断念したとされています。昔訪れた時(昭和60年頃)は、鉱夫さんがいたし小中学校もあり、住人はたくさんいました。住人専用でしょうか、大浴場(温泉)もありましたね。そばの山を20mくらい登ったところに小さい洞窟があり、その中は沸騰した温泉と高温の蒸気で満たされていて、ごうごうと音をたてており、マグマがすぐ近くまで感じられるようなスポットがあったことを記憶しております。定山渓温泉に絶え間なくいで湯が湧き出る源がここにあるのかなと思います。
現在は坑廃水処理をするかたわら、地熱開発に向けた地質調査を行っており、クリーンエネルギー発電と温泉資源の共生を目指して研究が続けられています。
(記事:2017年3月 Update:2018年2月)