昨日からアップしている「美術品のレプリカを作る」ですが、レプリカと呼ぶのもちょっと違うかもしれません。
と言うのも、現物は手のひらに乗るくらいの大きさですが、作ったのは1メートルくらいの高さが有ります。
これなんですが、
現物に写真から実際に作る大きさの原寸大の図面を起こし、それをスタイロフォームに写して削り出しました。
このスタイロフォームはいつもの物とメーカーが違います。
試しに「コーナン」で売っていた物を使ってみました。
いつもの青いスタイロフォームにより粘りのある、柔らかい感じがしました。
青い方に慣れてしまっているので、ちょっと違和感が有りましたが、特に問題は有りませんでした。
これをサンドペーパーで磨き、なめらかにし、目鼻の位置を割り出して紙粘土にて造形しました。
この時使った粘土が「ウッディー粘土」です。
この粘土を使ったのがこの時初めてでした。
手前に有る小さなたけのこの兄弟はこれこそ「レプリカ」です。
足立美術館の土産物として販売されている品物です。
それをお借りして参考にしました。
この当時、「ウッディー粘土」は、価格が350円と安価な粘土でしたが、強度もあり、水を付けて練ると、かなり伸びが良く、スタイロの表面を薄くコーティングするのが簡単に出来ました。
しかも、陶器の様な表面仕上げになるので、こう言う造形物にぴったりでした。
値段も安くたくさん買っても負担にならなかったのですが、最近値段を見たら、650円になっていました。
高級な石粉粘土と同じくらいの値段になっていて驚きました。
何でもかんでも値上がりですね。
使うものが全て値上がりしています。
こちらの製作費も値上げしないといけないでしょうね。
製作もどんどん進めないとイベントの開催が迫ってきます。
ウッディー粘土でコーティング、造形を施し、さらに、表面の仕上げをもっとリアルにするため、木工パテを表面に塗り、細かいディティールを加えます。
細い筋彫りや、目鼻、口など細かい部分を彫刻して行きます。
あまり丁寧に磨くと現物の荒っぽい仕上がりにならないので、適度に荒らして仕上げます。
色合いも、木工パテの「白タモ」がちょうどいい色合いで、焼き物の白い感じになりました。
これに着色して行きます。
実物のレプリカを参考に、アクリル絵の具を薄めて重ねて塗って行きます。
何と無くそれっぽい感じになりました。
このままでは薄いので、乾かしながら塗り重ねて行きます。
少々荒っぽい感じにした方がリアルに見えます。
大きさが大きいので、時々離れて見て質感を確認しながら仕上げて行きます。
こんな感じで、「たけのこの兄弟」は割と簡単に造形できました。
しかし、「足柄山のおひるね」はかなり面倒でした。
なかなか思う様な形にならず、作っては削り作っては削りの連続でした。
こちらはレプリカは無く、写真だけで製作でした。
この続きは次回に。
続く!
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