鳥山明先生の訃報から急遽鳥山先生のデザインされたプラモを紹介しましたが、今日はまた「烏天狗」のフィギュアの製作に戻ります。
烏天狗の腕、刀、本体は形になり、下地の焦茶色の塗装まで終わりました。
次に長年屋外で放置された鉄のオブジェっぽい仕上げをします。
まず、鉄が錆びて雨水によって流れた感じに仕上げます。
使用したのは、画材のアクリル絵の具の「バーントシェンナー」と、「ローシェンナー」を混ぜたオレンジ色です。
これを多めの水で薄めて「シャバシャバ」の状態にします。
それを紙コップに入れて、大きめのハケで一気に塗りつけますが、そのまま塗ると絵の具が弾いてしまいます。
そこで、台所の食器洗剤を1〜2滴絵の具に垂らして混ぜます。
すると、プラスチック面でもアクリル絵の具が弾かなくなります。
赤錆が、雨で流れて模様ができた感じに筆で描きます。
古いトタン看板や、海に停泊している船など、実際の鉄の錆び方を写真に撮って、それを見ながら描きます。
私の場合、海で拾ってきたドラム缶の蓋を参考に色を混ぜたり、流れた感じを描きました。
アクリル絵の具でも洗剤を少し混ぜると毛細管現象が起きる様になり、細かい部分にも色が流れ込みます。
ただ、不思議なことに絵の具が乾くとオレンジ色が薄くなります。
濡れている時はいい感じに錆びたイメージだったのに、乾くと意外なほど薄くなってしまいます。
仕方がないので、もう一度重ねて塗ります。
何度か根気よく塗ってゆくとかなりリアルなサビになります。
絵の具が水の様な状態なので、雨水が自然に流れた様に窪んだ部分や下の部分に溜まってよりリアルな錆びに見えます。
これで一気に迫力が出ましたが、まだ完成では有りません。
本体を外すとバックパネルに錆を描きやすくなります。
一番錆びている部分には本体に塗った焦茶色を書き込み、流れた部分はアクリルの絵の具のバーントシェンナーを薄めて何層にも塗り重ねながらぼかしたりはっきりと描いたりしながら仕上げます。
これで完成と思いきやまだ最後の仕上げが待っています。
非常に簡単な方法ですが、一気に鉄感が出ます。
その方法は次回に。
続く!
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