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四国電力 - 停電リレーシステムの暴走

昨日の記事で、福島第一原発のデブリ取り出しについて触れたばかりなのに、四国電力さんがとんでもないポカをやらかしましたね。


(以下略)

引用元:YAHOOニュース(テレビ高知) https://news.yahoo.co.jp/articles/dc65eebf97d8e375563b9aff94b6f4ef543a1038

これについて、四国電力さんからは次の様なプレスリリースが出されています。

令和6年11月9日
四国電力送配電株式会社

11月9日(土 に発生した四国エリアの停電について

  本日20時22分に、四国エリアにおいて、 最大 36 万 5 千 300 戸 の停電が発生し21時 49 分 に解消しております 。

 今回の停電により、お客さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

 本日14時21分に本四連系線1Lの事故があり、本四連系線2Lは作業停止中であったことから、本四連系線が 2回線停止 となり、四国エリアは阿南紀北直流幹線で他エリアと連系している状況となりました。
 このため、作業停止中である 本四連系線 2L を復旧させることとし 、復旧操作 を行っていたところ 、何らかの原因で、阿南紀北直流幹線の 本州向き潮流が急増する事象が発生し、 四国エリアの供給力が不足したことで、需給バランスを維持するために周波数低下リレー※が動作し 、停電に至ったものです。
 阿南紀北 直流幹線の潮流が増加した詳細な原因については現在調査中です。なお、本四連系線2Lについては、現在 、正常に運転しており安定供給に支障はありません。

※発電機の保護や電力系統の安定化のために、需要と供給のバランスが崩れ、周波数低下が発生した場合、 一定量の送電を自動で停止することにより 、適正な周波数を維持する装置 。

以上

本ブログの読者様ならお分かりの通り、大電力は長距離送電なんてできませんし、一本の送電線に流される電流量も非常に限られています(最大1000アンペア未満=民家40軒分)。これは、適当に言ってる訳ではなく、あくまでも送電線の物理的な制約によるものです。

そこを突かれたくない電力会社は送電流量が小さくなる理由として「超高電圧送電」をよく言い訳に使いますが、その説明が如何に物理的に間違っているのかは(真)ブログ記事「すみません、凄く間違ってます」で詳しく解説しています。

このプレスリリースの通り、36万戸もの需給バランスを取る程に大電流が本州側に向ったら(あり得ませんが)、送電線が焼け落ちて大火災が発生していたでしょう。要するに四国電力さんの説明は明らかに「嘘」なのです。

そして、以下の図はNHKさんの動画から取ったものですが、停電していない隣接地域の照度が落ちている訳でもないのに、どうして都市の一区画だけが停電しているのでしょうか?。しかも、このような情況が四国4県全土で起きているのです。

これが「周波数低下リレー」によるものならば、四国電力さんは、どうして停電箇所と非停電箇所の違いが生じたのか、それを利用者に詳細に説明しないといけませんよ。

というか、「周波数」なんてそれっぽい言葉を使えば一般ユーザーを煙に巻けると思っているなら大間違いです。これは明らかに

 停電リレーシステムの暴走

が原因の事故ですよね?

今回の停電は、愛媛県内の地下電源1箇所の停止事故が発端なのですが、皆さんが信じている「電気は遠くから送られてくる」という「送電神話」を維持するため、事故周辺地域の地下発電源を偽装目的で同時に停止させる自動システムが作動するようになっています。

ところが、このシステムがポンコツだったらしく、関係のない遠方の地下発電機まで緊急停止させてしまったのです。

このシステムエラーのために停止した地下発電機は総数

 289基

にも上り、当然ながらその発電方式は全て

 アレ

であることは言うまでもないでしょう。

まばらに停電箇所と非停電箇所が発生したのは、エラーによって停止した発電機の送電地域とそうでない地域との差なのです。

この原因となった事故の正確な発生地点、事故の状況については次のメルマガで公表したいと思いますが、取り敢えず地上部に重大な影響を及ぼすものでないことはここでお伝えしておきます。

四国電力さんの事情については「四国電力本店の地下電源」で少し触れていますが、政府からの電気料金補助も無くなったことですし、まずは四国電力さんから色々と地下電源の情報を出していこうかと考えているところです。嘘はやっぱり良くないですからね。


PRINCIPIUM SAPIENTIAE POSSIDE SAPIENTIAM ET IN OMNI POSSESSIONE TUA ADQUIRE PRUDENTIAM
知恵の初めとして/知恵を獲得せよ。これまでに得たものすべてに代えても/分別を獲得せよ。
(箴言 第4章7節)


キリストの御国にて記す
管理人 日月土

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