いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

フランコプリンツィバリ春夏スミズーラ会

2010-04-10 04:28:05 | スーツ
もう既に定例行事となった
フランコプリンツィバリのスミズーラ会です。
先週の日曜日、今回は伊勢丹ではなく
日本橋三越の方に参加しました。

フランコ氏、既に顔見知り状態なので
ハグしながら半年振りの再会を祝いました。

いつもながら、癒されますフランコ氏。
赤いジャケットの女性はいつも通訳の方。
このコンビですと私もリラックスして
色々話が出来ます。



さて、まずは今回のスーツの仕様について
要望を伝えます。

今回のオーダー内容はツーピース。
三つボタンの段返りで
パターンは色々修正を繰り返した私専用のパターンです。

仕様は夏仕様のレジュリシッモです。
レジュリッシモはかなり裏地や肩のパッドを
軽量にした盛夏用のスーツです。

MEN’S Exに「夏用でも総裏にしなさい」と
編集の方がフランコ氏にアドバイスされている記事があったので
フランコ氏に恐る恐る
「やはり、背中の裏地はつけた方がいいですよね?」と
確認したところ、3シーズンで着るならその方がベストだが
夏用として着るのなら、日本の夏はとても暑いので
背抜きでいいとのお許しが出ました。



因みに下の写真で左側にいらしゃるのは三陽商会のK藤氏です。
日本での仕様の確認や、フランコ氏や顧客が色々な仕様の変更をした時
工場で技術的に対応可能か?等の技術的なサポートしてくださる方です。



さて、いつもながらの採寸です。
といっても何度もオーダーしているので
前回オーダーしたものに対して
修正箇所があるのかの確認です。

下の写真は、ウェストコートのフィッティング状態を
確認しているところです。



ややリバウンド気味なので
上着やトラウザースのフィティングを確認してもらいました。
(今回はウエストを2cmほど大きくすることにしました 汗)

さて無事に採寸も終わったところで
売り場を見回すと
貴重な写真が展示してありました。

一枚目の中央の写真、フランコ氏の30代の時の写真です。


拡大

フランコ氏によると、ご子息が今、この写真と同じくらいの年齢だとの事でした。



そして正面ディスプレイに飾ってあった写真。

そう、私をフランコ氏に引き合わせてくれた方
服飾評論家の故落合正勝氏とのスナップです。



この写真を見ると私もウルウルしてしまいますね~。
落合氏もオーダー会の時は顔を出していたようなので
一度お会いしたかったです。

さて、今回選んだ生地はこちら。



グレーのストライプです。

生地はグアベロにしました。

グアベロ社は1815年にイタリアのビエラに設立され、
今はマルゾットグループの基幹企業です。

グアベロでは生地を織る時一気に織るのではなく
生産途中で確認しながら1cmずつ織りすすめていくという
逸話があるほど、品質には定評のあるミルです。

フランコ氏もこの生地は良いとのお墨付きでした。

さて出来上がりは5月末位でしょうか。
楽しみですね。