いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

フランコ・プリンツィバリ ダブルブレストスーツ

2015-12-20 06:56:35 | スーツ
10月にオーダーしたフランコ・プリンツィバリのダブルブレストスーツです。先日仕立て上がりました。



生地はこちら。英国のサヴィルクリフォードのものです。英国製ということもあり打ち込み感があり張りのある生地です。目付は400g位でしょうか。写真は少し青みがかったように見えますが、実際の色のイメージに最も近いのは下の写真です。グレナカートチェックの生地に赤いストライプが入ったウィンドペーンです。この生地を見た時、かのウィンザー公のイメージが頭をよぎりこの生地にしました。



仕様はオーダーした時にも言いましたが、映画KINGSMANでコリン・ファースがダブルブレストをとてもカッコよく着こなしていたのが印象的で今回はダブルブレストでオーダーしました。


出典:Kingmanより

ウェストコートありのいわゆる3P仕様でウエストコートはシングル、フラップポケットや襟がない最もシンプルな仕様です。ダブルブレストの場合はコート(上着)を着用すると、ほとんどウェストコートが見えることはありませんので実用的な意味で言えば、何らかの理由でコートを脱ぐ場合、ブレイシーズが直接見えてしまうような事にならないというところでしょうか。



いつも通りの特徴的な袖周り。袖口は本切羽で一番奥が眠りボタンという仕様はいつも通りです。もう既にフランコ・プリンツィバリのスーツはフィッティングという意味では完成の域に達しているので安心した着心地です。オフィスにいてもコートを着ている事を忘れてしまう位ストレスがないので、脱ぎたいと思う事は1度もありません。



ダブルブレストの起源については諸説ありますがウーラン(ポーランド語ではウワン)を起源とするものが最も有力です。ウーランとはポーランド軽騎兵の事。ウーランが着ていた制服がダブルブレストでした。蛇足ですがその制服には四角形の板がついたチャプカという帽子を被っていました。

さて、既にいくつかの服飾系のパーティに出席した際、このスーツを着用したのでご覧になった方もいらっしゃると思います。フランコさんはこの生地がとても気になるらしく出来上がったら写真を送って欲しいとスタッフの方におしゃっていました。フランコさん自体はパソコンをしないので、ご子息に言ってこのブログをご覧になっているようです。次回感想をお聞きしたいですね。

さて、もうすぐクリスマス。私のオフィスがある銀座の街はとても華やかです。ブログをご覧の貴方に素敵な奇跡がありますように。