いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

マックルズフィールドシルクのポケットスクエア

2010-11-28 06:57:54 | その他
マックルズフィールドシルクの
ヴィンテージポケットスクエアです。
いつものパーソナルテーラーで入手した物です。

イギリス製のこのポケットスクエア
マックルズフィールドとは
チェシャー州にある
イギリス最大のシルクの生産地。
ここで作られたシルクは
当時シルクのミルが集まっていた
ロンドンのスピタルスフィールドにも
提供されていました。

最も特徴的なのは
この格子柄です。



ウィンザー公も愛用された
マックルズフィールドシルク。
1930年代の最もクラシックでエレガントな時代の
ポケットスクエアです。
そして、色出しが素晴らしい。
スカイブルーが何とも言えず
美しい色です。

ブルーのドレスシャツと合わせると
とてもエレガントですね。

格子柄を見せて
クラッシュドパフでも
TVフォールドでも
良いと思います。

そういった意味で
汎用性の高いポケットスクエアだと思います。

さて、昨日のお話の続きです。



これ何だかわかりましたか?
毛皮のように見えますよね。



そして、ホーン(角)を削りだした
バックル、、、、
これだけでも凄い。




ジャーン!!!






そう、トレンチコートなのです!!!!


ライナーが何と、オオカミの毛皮とのこと。
R.H総帥がビスポークされた物です。
これは博物館級では無いかと思います。

ウィーンやNYの防寒では
このコートが丁度良いとの事です。

いや、凄いコートです。

末代まで大切に保管して欲しい
正に前代未聞の逸品だと思います。





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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (えいねん)
2010-11-28 09:21:07
おはようございます。古式のトレンチですね♪
毛の長さから1970年ころまで盛んに輸出されていた、日本の狸かと思いました。ちなみに「取らぬ狸の皮算用」は、輸出が盛んだった1920年頃に東北地方で使われるようになったと聞いたことがあります。いい物を拝見しました。ではでは。
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オオカミ (らみい)
2010-11-28 12:59:25
えいねんさん、こんにちは。
日本の狸、そんなに輸出されていたのですね。

質感も似ているのでしょうか?

今となっては、オオカミはワシントン条約の類に属するので
簡単には手に入らないのではと
思います。

このコートのライナー、実物は素晴らしい手触りと質感でした。

ある意味、今は、ビキューナより貴重かもしれません。

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毛皮 (musselwhite)
2010-11-29 11:18:07
こんにちは。

昔のコートなどは毛皮がふんだんに使われて居ましたね。
祖父が来て居たコート(朧気な記憶ですが)などは裏地の毛皮が襟まで繋がって居ました。
あれは、何の毛皮か記憶が有りませんが…
父が軍隊で来て居た防寒コートは裾がブーツに被る位の長さでコットンツイルの表地に裏は(確か)ウサギの毛で覆われて居ました。
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Unknown (ひろ)
2010-11-29 18:00:47
マクスフィールドではなく、イングランドのシルク製品の街、マックルズフィールドでは無いのでしょうか?
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昔は (らみい)
2010-11-29 19:13:11
musselwhiteさん

昔は、そういったものが
沢山あったのですね。

動物の捕獲の問題や
温暖化が進んだ事
そして、服が簡易化されていったことなどが重なり
今はほとんど見なくなったのでしょうか。

しかし、件のコートは
中々凄い迫力と
エレガントさが
あります。

貴重なお話
ありがとうございます。
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ご指摘の通りです (らみい)
2010-11-30 16:55:04
ひろさん

確認に時間が、かかり
失礼しました。

ご指摘の通りです。

ロンドンにも、マックルズフィールドストリートというものがあり、英国最大のシルクの産地、チェシャー州マックルズフィールドとの関係の深さをおもわせます。

今回、ご紹介したポケットスクエアは
ロンドンのスピタルスフィールド(地名、シルクの織り元がかつて集中していた)の織り元が製作したマックルズフィールドシルクを使った、ポケットスクエアです。

この織り元も、又、マックルズフィールドに工場を持っていました。
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オオカミ (Wen-li)
2010-12-06 13:00:37
オオカミの毛皮があるんですね、普通じゃ毛皮にするという発想がないですよ、しかもトレンチコートとは。次なる逸品に期待してしまいます(笑)
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オオカミ (らみい)
2010-12-06 19:01:02
Wen-liさん

私もこのコートは
衝撃でした。

ライナーが、毛皮というのも
驚きですが、まして、オオカミとは。

今は、色々な規制で
作るのが難しいと思います。

モンゴルにでも行けば
別ですが、

しかし、輸入が、、、
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